月読命〖M〗 6 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。





S

*  M ⇉  雅紀    S ⇉  翔    J ⇉  潤   

      N ⇉  ニノ    O ⇉  大野








暫く、 椅子の背もたれに 身体を預けたたまま 天井を見上げ、頭の中を整理しようと 思案していたが、隣の部屋から 物音がしたような気がして、慌てて 立ち上がり 部屋のドアを開けた。




「っ、、!」




ドアを開けると 目の前に 身体にグルグルと シーツを巻き付けた  あどけなく可愛い 少年が 立っていた。



……ヤバ……、、   可愛い……///。



目を見開きその姿に見惚れ、思わず 両手で少年の肩を掴んで 引き寄せようとすると、その容姿に 似つかわしくない程の力で 抵抗し、俺から 後退り 巻き付けたシーツの端を握り締めて、怯えながらも 俺を 真っ直ぐに 睨んでくる。




「ふぇ…、、  な に…、、   だれっ!?」



「……雅紀、  落ち着け…。     こっちに 来い。」



「ヤダっ!     だれだよっ!   なに?    どうして?」



「雅紀っ、、   説明するから、落ち着いて…?」



「やだっ、、こないでっ、、   こわいっ!      だれ!?」




逃げ場を失い  廊下の壁に 背を付けて、細い身体を震わせながら 喚き散らす若い雅紀に、慎重に 近付いていく。





「雅紀っ、、落ち着けっ!     雅紀っ、俺だよ。    翔だよ。」



「だれ?     わかんないっ、、  こっち、くるなっ!   あっちいけっ!」




余りにも明白に 激しく 拒否をされて、心が 折れかける。



あの時、雅紀にも 同じ思いをさせたんだと思うと、胸が 締め付けられるように 苦しくなった。




有り得ない状況は、俺は体験したからこそ なんとか理解出来ているだけ。


若い雅紀には、いきなり知らない人間が 裸の自分の目の前に現れ、馴れ馴れしく声を掛けているだけの状況なのだろう。



……怖いに…、決まってる……。



近付くのを止めて、その場で 声を掛ける。





「なぁ?     もしかして、月を 見たのか?」












❀❀❀❀❀コメント返信❀❀❀❀❀
❀  コメントありがとうございます。
こんにちは。  〖S〗を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
若翔ちゃんのファンになってくださり、ありがとうございます。 若翔ちゃんも、きっと喜んでくれていると思います。
〖M〗は〖S〗を読んでくださっていると、なんとなくの流れもオチも分かってしまうかも知れませんが、読んでくださると仰って頂けて嬉しいです。
お時間ある時に居らしてくださいね。
ありがとうございました。