「腐」です。
苦手な方は、回避願います。
S
* M ⇉ 雅紀 S ⇉ 翔 J ⇉ 潤
N ⇉ ニノ O ⇉ 大野
「え? なに?」
相葉がキョトンとした顔で コテンと首を傾けて 俺を覗き込む。
熱くなっている顔が赤くなっていない事を祈りながら、相葉のTシャツから覗く鎖骨を 指で差した。
「………此処……。」
ちょっと肌蹴れば見える ギリギリの 鎖骨に咲いた 皮下出血の痕があった。
「っ///!? あ…っ///、、 また…っ、 しょ…っちゃ…///。 さくらいくんっ! あの、、これは……っ///。」
分かりやすく動転し バタバタ手足を動かす 相葉を見て、俺じゃない 俺が付けた痕に、ちょっとの嬉しさと 酷く不快な気持ちが入り交じった。
「………本当……、 なんだな……。」
「………あ… の……、、」
「……俺が…、 ソレ… 付けたんだろ……?」
「……おもい… だせない… よね……?」
真っ赤になったまま、俯いてしまった相葉を見て 思う。
相葉は、俺を 俺だと思っている。
間違いない。
俺は、 俺 だ。
……だけど…、思い出せないんじゃない……。
思い出なんて…、 俺には 無いんだ……。
「……悪い……。」
「あっ、ぜんぜんっ! ご…、ごめんね、なんかっっ、、」
「何で、謝んの?」
「え? だって…っ、、」
「謝んなよ……。」
「……ごめん……。」
「だからさぁ!」
「ごめ…っ、、じゃなくて…っ、 あの…っ、 えっと、すみませんっ、、」
………不思議だな……。
其処に残る 痕は、不快である事には変わらないのに、その痕を付けた相葉は、13も歳が離れているにも関わらず、愛らしいとさえ思えてしまっている……。