ラストノート 【スピンオフ/櫻井出会い編 】2 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。






クソ…っ、、  もう少しで 20時になるか……。


今日は、思った以上に 足止めを 食らってしまった。




新しい生地と 良質な繊維を扱っているメーカーで、どうしても この会社と契約を 結びたかった。


感触も良く 直ぐに纏まる話だと思っていたが、女社長の執拗い程のアプローチを躱すのに、少々 時間が掛かってしまった。


食事に連れて行き 甘い言葉を囁くのも、一夜を共にする事も  簡単ではあるけれど、長く続ける信頼関係を築きたいと思ったから、誠意を持って口説いた。



お陰で 時間は掛かったが、破格の契約金額で 交渉成立になった。



直ぐに、RFPの最終チェックと コンペティション用意をする時間が必要だ。





今から 会社に戻る時間は、勿体無い。


……家に、戻るか……。



それとも 何処か、仕事が 出来る場所……。



もう12月。

クリスマスシーズンともあって、街は いつも以上に 煌びやかだ。


メインストリートを歩きながら、入れる場所を探す。



連なる飲み屋の中に、夜にあまり削ぐわない店構えを見つけた。



……カフェ……?


もう、終わりかな……。



今まで見向きもしなかった店に、無性に惹かれて ドアを開けた。




「いらっしゃいませ。」




ドアを開けると、スラリと背の高い トップ長めのルーズマッシュで モカブラウンの髪色の イケメン店員が、笑顔で 俺を迎えた。



……なんて……、綺麗な……。




目の前に現れた若い店員に、一瞬で 心を奪われた。



何だ……?


胸が、苦しい。



立ち竦んでしまった俺を 心配するように 近付いてくる店員に、平静を装って  声を掛ける。




「此処って、 何時までやってますか?」










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おかしかったアクセス解析、無事復旧したんですね。

あまりの衝撃で、ビックリしましたw   良かったです。