「腐」です。
苦手な方は、回避願います。
「いきなりじゃねぇよ。 ずぅ…っと、思ってた。」
「カツラ、 もう 暑いから 取っちゃったし……。」
カズの 少し重ための前髪を 掻き上げるように撫でると、擽ったいのか肩を竦めて 身体を捩らせる。
ニットワンピースの裾を、ギュッと握っている。
「可愛いよ。」
「ば…っ///、、 な…っ、、 アンタの方が、酔っ払ってんだろ…っ、、」
「可愛い。」
「いい加減に…しろってばっ、、、」
顔だけじゃなくって身体中、耳まで真っ赤になってる。
酔っ払ってるのか、
怒ってるのか、
恥ずかしがってるのか、
1つ言えるのは、やっぱり「可愛い」って事。
文句を言っても、擽ったくても、おいらの手を避けないんだ。
髪を撫でていた指で耳輪をなぞると、腕の中でピクンと揺れた。
「……カズ……?」
「……何っ、、」
「……今日は …おいらの為に、ありがとう……。」
「っ///。 ば…っ、馬鹿じゃないの? 誕生日なんだから、当たり前でしょ? ホントに アンタの方が、酔っ払ってるんじゃない? ちょっと、焼酎… 持って…、、 ぅわ…っ! な…っ!!」
起き上がろうとする身体を押さえつけ、そのまま押し倒して 組み敷いた。
琥珀色の揺れる瞳が綺麗で、見つめるだけで 気持ちまで 吸い込まれる。
「もう、 飲んじゃ ダメ。」
「だから、折角…っ、、 ん……っ、、 っ、」
「口の中、 熱過ぎ……。」
「んっ、 ふ…っ、、 さ… っ、」
「身体中、真っ赤だし……、」
「ちが…っ、、」
「どれ…?」