ラストノート 【スピンオフ/大野社長編 】 17 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。







「いきなりじゃねぇよ。      ずぅ…っと、思ってた。」



「カツラ、   もう 暑いから  取っちゃったし……。」




カズの 少し重ための前髪を 掻き上げるように撫でると、擽ったいのか肩を竦めて 身体を捩らせる。


ニットワンピースの裾を、ギュッと握っている。




「可愛いよ。」



「ば…っ///、、 な…っ、、 アンタの方が、酔っ払ってんだろ…っ、、」



「可愛い。」



「いい加減に…しろってばっ、、、」




顔だけじゃなくって身体中、耳まで真っ赤になってる。


酔っ払ってるのか、

怒ってるのか、

恥ずかしがってるのか、


1つ言えるのは、やっぱり「可愛い」って事。


文句を言っても、擽ったくても、おいらの手を避けないんだ。



髪を撫でていた指で耳輪をなぞると、腕の中でピクンと揺れた。




「……カズ……?」



「……何っ、、」



「……今日は  …おいらの為に、ありがとう……。」



「っ///。   ば…っ、馬鹿じゃないの?     誕生日なんだから、当たり前でしょ?      ホントに   アンタの方が、酔っ払ってるんじゃない?     ちょっと、焼酎… 持って…、、  ぅわ…っ!      な…っ!!」




起き上がろうとする身体を押さえつけ、そのまま押し倒して 組み敷いた。


琥珀色の揺れる瞳が綺麗で、見つめるだけで 気持ちまで 吸い込まれる。




「もう、  飲んじゃ ダメ。」



「だから、折角…っ、、      ん……っ、、   っ、」



「口の中、 熱過ぎ……。」



「んっ、  ふ…っ、、 さ…  っ、」



「身体中、真っ赤だし……、」



「ちが…っ、、」



「どれ…?」