Door Breaching~ #17~ | 横須賀どぶ板通り巡り人

横須賀どぶ板通り巡り人

横須賀在住の主がどぶ板通りの飲み屋をメインにどぶ板の魅力を発信するサイド

真砂は行き付けのBarにきていた。


年明けに辞令があり、


栗栖は関東中部に転勤。


大手チェーンではよくあることだ。


栗栖はあんな、なりをしているが意外に寂しがり屋な奴だから


社内電話にかこつけて、よく電話はかけてくる。


栗栖がいた頃は、よく店の閉店後にきたもんだ。


今日は一人ジャックダニエルを傾け、のんびり飲んでいる。


そんな中でも、頭を回ることは前島のこと。


正直、あいつにキスしたことはきっかけに過ぎなかった。


理由は少しの衝動と好奇心。


そんな謎の化学反応が俺の中で渦巻いている。



だから休憩室で俺は仕掛けた。


前島の気持ちを探るかのように。


いい大人が何やってるんだか…



なのに、心中の前島自身が


「気にしますよ!!!」


と、大声で宣言するもんだから。


こっちは別件の用で話をずらすことが精一杯で。



〝前島、お前は若いなー〟




なんだか酔えない自分がいる。


まずあいつは男で俺も男で…


ふざけても、あんな試すようなキスをする年齢じゃない。


多分俺はあいつに、かまいたいが為に


逃げ切れないような行為に


あえて及んだ。


あいつからしたら事故みたいなもんでというか。


いや、確実に悩んでるな。先日のアレの様子を見る限り。


完全に都合がいいが。


上司からの酷いパワハラか、なんかと勘違いして責めてくれたほうが、ありがたい。




しかし、実際あいつとの距離に俺自身悩んでいる。


らしくない。と栗栖なら嫌味ったらしく言うだろう。

しかしそんな一押しが今は欲しいと思っている。


かなり俺弱ってるな…