前島は夢の中にいた。
夢を見るには嫌いだ
いつも心の中で泣き叫んでいた自分だ出てくるからだ。
この光景を何度も見てきた…
見えない鎖で自分は自由を束縛されている。
俺は父親の奴隷だ。
売り買いされるような人間で駒のように生きる。
幼い頃から支配されてきた。
支配という恐怖を刷り込まれ、心が痩せ枯れてゆく。
そうすれば、もうあがらう気力などない。
過去の恐怖が己を縛りつける。
だから幼い頃からの自分は孤独が好きだった。
あの男の怒鳴り声を聞かなくて済むから。
それ故に人が側にいないことが幸せだと思っていた。
子供の頃から嫌な思い出しかなく
今も漠然と生きてる。
逆に何かに夢中に生きるのが怖い
失うなら何も持っていないほうがいい
定番の言葉だが
絶望的な状況から抜け出すには勇気を持つこと。
自分の人生を選べるのは自分だけ。
そんな希望的見解を考えたこともある。
でも、できない。
不可能だ。
刷り込まれた支配と恐怖から抜け出すことは容易ではない。
自分は何の為に生まれたのか。
何の為に存在するのか。
誰から愛されるために
今が在るのか。
そんな自分に勇気や明るい未来など想像すること事態、無理だ。
自分には
逃げるのが関の山。
しかし、
俺はいつまで逃げられるのか?
そして、逃げた先には何か在るか?