15ミニッツ | カメロンのブログ

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昨晩、私は疲労困憊で自宅の最寄り駅にたどり着いた。
出先からの直帰で、いつもより少し早い時間の帰宅が叶いそうだ。
駅から徒歩5分の駐車場へ向かった。
愛車の近くでふと気付いた。
ズボンのポッケに入れてたはずの定期入れがない!!
ひとまず、愛車に乗り込み、まさかと思いつつ
かばんをひっくり返した。
やっぱりない!
エンジンをふかし、時速20kmで来た道を引き返す。
車窓から道端に目を凝らすものの
赤くてひらべったい形状のものは見当たらない。
駅前に車を停め、駅周辺を探す。
ない!
駅員さんに聞く。
届け出もない!

あぁ、なぜ私は、こんなに浅いポッケに入れたのだ。
メールに気を取られての無意識の行動だ。
ポッケを呪い、携帯電話を呪い、自分を呪った。
押し迫る絶望感の中、
トボトボともう一度、駐車場まで歩く。
ない…。
また駅まで引き返す。道中、寄ってもいないローソンに入り、
落とし物の有無を聞く。
ない。
地球の70パーセントは海だが、
私の99パーセントは絶望で占められている。
残り1パーセントに賭けよう。
もう一度、駅員さんのところに行き、
見つかった場合の連絡先を伝えよう。
ダメなら諦めよう。

さっきの駅員さんがいた。
私を見て、少し表情が動いた。
微笑むような憐れむような。
それは一体どういう??

「届け出ありましたよ!」

その瞬間の私の気持ちをお分かりいただけますでしょうか?
パーッと花がほころぶような、
縮んだバネがびよよーんと伸びるような、
我慢していたオシッ……
いやいや、まあそんな感じで、
とにかく至上の喜びを感じました。

駅員さんがおっしゃるには、
若い男性の方が届けてくださったよう。
ありがたや~。
お名前は名乗られなかったそう。
「世の中には親切な方がいるものですね。」
駅員さんとしみじみ語り合いました。

ホクホクと家路を急ぐ途中、
携帯電話の着信に気付いた。
妹からだ。
「駅から定期見付かったって電話があったよ」
時間にして駅から引き返したすぐくらい。
あの絶望の一往復はなんだったの?という感は否めませんが、
幸福感に満たされた夜でした。

定期って自宅の番号が分かるのね?
私の苗字が珍妙だから、電話帳で調べたのかな?って一瞬考えてしもた。