争いごとがなく、喧嘩も無い。みんなが仲良し社会。良いことづくめのように見えるが、それでいて欠点がある。
それは、『夢を描くことが無い』ことだ。夢を追わなくなる。将来を描かなくなる。ビジョンを見ることがなくなる。
…これって、人間の幸せだろうか?
老若男女関係なく、人間には大なり小なり、野心があっていいと思う。野心という言葉が嫌なら、目標と言い換えてもいい。今よりももっと良くしたい。向上したい。それには、障害があって然るべきだし、争いだって避けられない。
ギスギスした社会が最良などと言うつもりもないが、『みんな平等、仲良し社会』もまた、最良だとは思わない。
仲良し社会ということは、努力をしなくなる。そして、夢を描かなくなる。幸せの理想像を描かなくなる。
それって、人間の幸福なんだろうか?達成しえた、満願の想い。それはきっと、人間の本来の幸福なんだろう。
周りが敵だらけのギスギス社会が良いなとどは言わない。だけど、仲良し社会も良いとは俺は思わない。
俺に野心を、与え給え。