最近、落ち込みが激しい。会社にいる立場がだんだん危うくなっているような・・・そんな感覚。会社に行くのが辛い。行くことを考えたら憂鬱になる。
会社も、俺をクビにする材料を探そうとしているようで、とても嫌な気分になる。
体というよりも、心が病みそうになる。俺は今、いつだって会社を辞めたっていい、そんな気持ちになってしまっている。もちろん、それは安易に決めていいことではないだろう。収入が無くなるということと、今の失業率の数字を見れば、今辞めたら次を見つけるのはとても大変なことは承知している。
その判断は置いといて、ちょっとふと考えてみた。「人生の失敗」って奴について。
俺は、何をしたら人生を失敗したってことになるんだろう?
財産を全て失くしたときか?生涯独身で終えることか?孤独死を迎えることか?
残念ながら、俺はまだ老人じゃないし、まだ20代の若造だ。そこまで達観出来るほど人生を歩んじゃいない。でも、今の時点で、「俺が人生を失敗した」って思うのは、こんなときだと思う。
「自分を、自分らしさを出し惜しみしたまま生涯を終えること」
もっと別の言い方をすると、
「自分の持ち合わせた感性・思想を生かさないまま、出し惜しみしたままで生涯を終えること」
こうなる。金じゃ感性は買えない。女を追い掛け回してるだけじゃ感性は養えない。孤独に苛んでいたら感性は育たない。
こないだ、ちょっとした行きがかりで出会った女性に、こんなことを言われた。
「あなたは、理屈で考えるタイプに見えるけど、実はそうじゃない。感性でモノを考えるタイプ。感性がとても強くて人の3倍はあるんだけど、他の人はあなたの3分の1しか感じない。そこが日常、理解されにくいところなんだと思う」
褒められてるのかどうか、微妙なところだが、納得した。・・・感性か。きっとこれは、金じゃ買えないものだ。もっと出し惜しみすることなく、生かしたいな。