私たち世代は金田一少年と言えば「堂本剛」なのだが、2代目、3代目に比べると山田涼介の金田一少年は決して悪くない。
しかもマンガ原作の定番、日テレの土曜日21時枠だ。そこまで期待度が高くない枠なだけに、ドラマの完成度が高いことに驚いた。
何気にゲストとか豪華じゃない、このドラマ?

原作のマンガは全て読んでいる。なのでトリックは知っているし、犯人も出てきた瞬間にすぐにわかる。
通常なら推理モノとしては面白くないんだろうけれど、このドラマはしっかりドラマとして楽しめる要素があるように思う。
山田涼介の役作りもそうだし、原作のイメージとは少し違う山口智充の剣持警部や成宮寛貴の高遠もそうだ。
(川口春奈の美幸はこの際目をつぶろう・・・そこだけキャスティングミスだけど)
初回のゲストで神木隆之介が出たのには思わず笑った。
神木隆之介と山田涼介と言えば『探偵学園Q』。当時は垢抜けなかった山田涼介がすっかりと美しい青年になったもんだ。

このドラマ単体で見ると確かに悪くないと思う。
ただ、文句があるとすれば、この初代から4代目まで続くジャニーズの金田一リレーだろうか。
初代の堂本剛はかなりのハマリ役だった。
確かに原作が長く続きすぎているから演者を変えて新たに作りたくなる気持ちもわかる。
でもさすがに4代目というのをそこまで全面に出すのはどうよ?
視聴者としてはどうしてもそれぞれのキャストを比べてしまうし、役によっては当たり外れもかなりある。
各局でよくドラマ化する金田一耕助シリーズのようにキャストが変われば完全に別物として作るならまだしも、テーマ曲とかそのままよね・・・。
もう「比べてください」と言わんばかりの演出すぎて、ちょっと気になるなあ。

個人的にはこの4代目ならではな真壁先輩役の浅利陽介がお気に入りだったりする。
この役、原作でもそんなに対した役どころじゃないのに、浅利陽介が見事にいい存在感を放っていると思う。
いや、そもそも浅利陽介って今何歳よ?(笑)
対して佐木役の有岡大貴はもうちょっと前に出てもよかったかな。
山田涼介の明らかバーターなのはわかるけど、レギュラーで毎回出てるとは思えないキャラの薄さ・・・残念すぎる。

まあ、週末なのでさくっと推理モノというのは悪くない。
次のクールでくだらない実写ドラマをやるくらいなら、このままこのドラマが続かないかな。
ぼちぼち今クールのドラマも最終回を迎え出しているが、先日早々に終わったのがこのドラマだ。
当初は11回を予定していたところ9回で終わったあたり多分打ち切りなんだろう。
でも、正直、初回を見た時にその予感はあったのであまり意外ではなかった。

「東京」を舞台に、最近のニュースをどこか思わせる風刺の聞いた事件の数々を女性進出というこれまたタイムリーな軸に乗せて・・・と非常に興味深いイントロダクション。
主演は女性からの好感度が高く芝居も上手い水川あさみ。
脇を固めるのは演技派のキムラ緑子に生瀬勝久。
これだけおもしろい要素が盛ってあるにも関わらず、このドラマ本当におもしろくない。
やっぱり脚本の問題だろうか。
それぞれのキャラクターはブレまくりだわ、事件解決に何の説得力もないわ。(苦笑)
近年稀に見るひどい刑事モノだったかも。

そもそも水川あさみの役作りが全然魅力的じゃない。
初回はまだマシだった。でも仕事に目覚めるにつれて女らしさが無くなり、最後にはもうどこ目指してるのかよくわからない女になってた気がする。
生瀬勝久もそうだ。
この人にこんな中途半端な二枚目キャラを演じさせたのは誰だよ?
水川あさみと生瀬勝久をコンビに仕立てあげようとしすぎて、かえってチグハグ感が否めないのである。
そこに来て、極めつけはやっぱりキムラ緑子の存在。
出演シーン多過ぎでしょ、どう考えても。
キムラ緑子は名脇役として光るのであって、ストーリーテラーになってはいけないでしょ。
このドラマ、つまりは誰目線で物語が進行してるのよ、って話。

8月5日に放送された第4話で、ありもしないウィルスをあるように偽装して云々というストーリーが展開された際に流れたニュースを覚えているだろうか。
決してあのタイミングで放送してはいけなかった内容。
確かに編成を変えるには間に合わなかったのだろうと思う。
でも、あまりに不謹慎すぎた。
私はその時にこのドラマはもうダメだと思った。

最近のドラマや映画ではほとんどがマンガや小説といった原作があり、ドラマのオリジナル作品がないことは残念だと思ってはいた。
が、このドラマを見て感じたのは、こういう中途半端なドラマに仕上がるくらいなら原作ありきの方がまだいくらか救われる、ということ。
キャラクター設定もストーリー展開もブレブレだと思ったら、どうやらこのドラマは複数の脚本家の共同執筆らしい。うん、何だかちょっと納得。

「女性」をテーマにしたドラマなら、もう少し女性目線の説得力もほしかったかな。
結局のところ、事件解決のキーは常に生瀬勝久だったしね・・・。
今クールのドラマは続編モノがやたら多い。
このドラマもタイトルこそ違えどそのひとつで、前作の『名もなき毒』を見てないと人物構成などはわかりづらい部分があるかもしれない。
宮部みゆき原作なので面白いだろうとは予想していたが、思った以上に前作との関連があることに少し驚いた。

小泉孝太郎はそんなに特徴のある役者ではない。
ただ、このドラマの主人公、杉村三郎という役どころは言ってみれば「人畜無害な男」というイメージ。非常にハマり役だ。
しかも彼の持つ育ちのいいおぼっちゃまな雰囲気は、他の役者が出せるものではない。
周りの役者の毒気が際立って、とてもいい空気感が出ていると思う。
基本的にこのドラマ、主人公以外の人物は皆ある種の毒を持っているのだ。

今回の『ペテロの葬列』で一番最初に思ったのは、「老人」というのはいくつぐらいの人からそう呼ばれるのだろうか、ということだった。
長塚京三のことを主人公はモノローグでずっと「老人」と呼んでいるのだが、長塚京三はどうも私のイメージでは「老人」ではない。いや、年齢的には老人なんだろうけど、ものすごく違和感を感じる。どうしても「オジサマ」のイメージが強い。
この違和感、最初だけかと思っていたが、物語が終盤に近くなった今でもやっぱり消えない。
まあ、本筋には全然関係ないんだけど・・・。

ちょっと気になるのは、女優2人のキャラクターの定着だ。
杉村の奥さんを演じている国仲涼子って、いつもヤキモチやいて拗ねてないか??
ミステリアスな謎の女性役の長谷川京子って、いつも天然おっちょこちょいで男性を惑わせてないか??
どっちも別のドラマでやってた役とかぶってる。
このドラマだけを見ると別に違和感はないけど、長谷川京子に至ってはすぐ直前のクールのドラマとかぶってて、違った役づくりはできないのかと思ってしまった。
室井滋はいつもどおりだし、非常に残念なことにこのドラマの中では魅力的な女優がいないような気がしなくもない。

ちなみに、私が密かにこのドラマの見どころだと思っているのは本田博太郎の怪演だろうか。
毎回、重要な会合の場所として使われる喫茶店のマスターだが、何とも不気味なのである。
そのインパクトたるや、『HERO』の田中要次どころではない。
これまでにもステキな俳優だとは思っていたが、このドラマの本田博太郎は最高に好きだ。
また小泉孝太郎が無味無臭な好青年といった感じだからこそ、余計にそのコントラストがいいのかもしれない。
杉村の義父役の平幹二朗もしかりだし、杉村をパワハラで訴える井出役の千葉哲也もしかりだ。
このキャスティングだからこそ小泉孝太郎の主演が生きてくるのだと思う。

クライマックスに向けて注目なのは、高橋一生がどこまで化けるかだ。
今はまだ「ちょっと気持ちが揺れる程度のイケメン」といったところだが、エロさや悪さをもっともっと放出してくれることを期待。
今クールで注目の不倫ドラマよろしく、高橋一生の色気をぜひとも爆発させてほしい。
うん、ただのアラフォー女の欲望だけど。(笑)