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背骨を真っ直ぐに打ち直したら

肋骨を帆にして

リズムを持った心を紡ごう


脚を鳴らして
胸を震わせて。











追いかけて、追いかけて歩いた。


風が強くて
流れて流れてゆく雲に
時折翳って、輪郭を見せ隠れしている

その姿をわたしは、捕まえたかった。


しっかりとこの眼に映したものを
まだ捉えて形にしてしまいたくて
ただ、追いかけて歩いた。



帰り路を 直ぐ見失ってしまう癖に
はやる胸に言い聞かせられなくって
誘われるように、声を掛けられないまま衝動に押されて着いてゆくように

ただただ、追いかけて歩いた。




気が付けば案の定、慣れっこな迷子で
普段よりずっと時間を掛けて家路に就いたのだけれども

想いのままに追い掛けた後の胸は
通る風のように涼やかだった。



悔いることは何度も迎えてしまうし
同じ記憶を繰り返し思い出す。

情けなくて泣けもしない心ばかりを
慰めるものが見つからない夜だって


くちずさむ歌は忘れない。

鳴らない心は此処には無い。



撮りたくない景色は無い。

見上げたい空が在る
朝も、昼も、夜も夕暮れも。



ちゃんと見ている。

いつも、そこで
どんなわたしも。言葉なく。



だからこうして、背骨を打ち直せる。



日々を。惜しみない心で。
繰り返すことにも意味はある。



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