窓の外で
車が跳ねあげていく雨の音。
さっきまではもう少し賑やかだったのに、
その台数もだんだんまばらになってきてしまっていて
少しずつ、音がしなくなってきてしまったから
仕方なくイヤフォンに頼ってみる。
その沈みで起こしてしまわないように、
ベッドに横たわったまま。影も動かなくなった天井を見つめている。
静かに胸に沈んでいくものは音も立てないけれど、その正体がちゃんと名前を教えているのは確かだ。
薄雲るこの空が、仄かにでも明るくあるのは
その向こうに確かに月の光が在ることを、
ちゃんとわかっているはずなのに。
その雲を晴らすのも晴らさないのも
私自身でしかないことだって、
ちゃんとわかっているはずなのに。
泣きたいような気持ちでいるこの心はなんだろう。何もフラットじゃないな。
いつも変わらずに居てほしい。
変わらずにそこに、確かに居てほしい。
美しく居てほしい。
揺るがない強さで居てほしい。
何にも似つかわずに居てほしい。
ああ、やっぱりそうだ。
いつだってそんな風に思えるように、
唯一のもので居てほしい。
見上げた、だいすきな高い高い塔は
わたしの憧れそのものだった。

