犬肉食や熊胆牧場やイルカ猟（漁ではない）などの話をすると
「じゃあお前は鶏も豚も牛も食わないのかよ」
「鶏や豚や牛は良くてなんで犬やイルカはダメなんだよ！」
などと言い出す輩が必ず出てきますが、
その過程の残酷性や非倫理性を指摘しているのであって
豚や牛を食べているのだから犬やイルカを食べるのも
同じことだろうという話をしているわけではありません。
韓国で2027年に禁止されることになっている犬肉工場という
食用の犬を繁殖・飼育している場所は、恐ろしく狭いオリの中で犬たちを飼育し
ろくな食べ物も与えず医療行為もせず成長させて、金網のオリにぎゅうぎゅうに
押し込んでトラックに乗せて出荷するので下の方にいる犬たちは途中で圧死します。
その犬たちを屠殺する犬肉レストランや精肉所では犬に口に電撃棒を咥えさせ、
死ぬまで電流を流します。
まだ生きていても皮を剥ぎ茹でたり焼いたりするという残酷極まりない方法で
料理します。
中国の犬肉料理店では苦しんで死んだ方が味が良くなるなどという迷信で、
犬を生きたまま縛り付けて焚き火で焼いたり、足を縛ってぐつぐつ沸騰した
大鍋に放り込むという地獄のような殺し方をします。
和歌山県太地町のイルカ猟は実は食肉用ではなく国内外の水族館に売るために
追い込み漁という近海のイルカを根こそぎ入江に追い込んで捕獲・殺戮しています。
食用にすると１頭はせいぜい５万円。水族館に売れれば１頭５００万円で売れるので
食用という隠れ蓑を残しつつ残酷なイルカ猟を続けているのです。
（実際の調査では太地町の食用イルカ肉は残らずメチル水銀とPCBで汚染されていて安全な食用肉とは言えません）
また、世界動物園水族館協会（WAZA）は世界の水族館に
非倫理的な方法で捕獲する太地町からイルカを購入することを禁止したため、
今ではほとんどのイルカはWAZAに加盟していない中国の水族館に販売されています。
詳しくはこちらをご覧ください↓
このような残酷極まりない行為を批判しているのであり、
牛や豚に対しても同様の非人道的行為を行なっている農場に対しては
同様に非難します。
「じゃあ、犬やイルカも豚や牛と同じような飼育方法と屠殺方法だったら文句言わねぇのな？」
きっと次はそう言ってくるのでしょうね。
とにかく相手を論破したいだけの現実性のない空論で
話を進めようとするでしょうからね😮💨
要は「食べる必要のない知的動物を非人道的な方法で殺戮することは
段階的に減らしていきましょう」
「畜産動物に対してもできるだけ苦しませずに穏やかな環境で育成し
屠殺もできるだけ恐怖や長い痛み苦しみを与えずに行うようにしましょう」
というのが先進諸国の倫理的方向性であって、
犬やイルカを食べちゃいけないなら鶏や豚や牛もダメだろうとか、
鶏や豚や牛と同じ屠殺方法ならいいのかという
短絡的な話ではないのです。
にもかかわらず犬肉食や野生動物の狩猟などの話をすると
どこからともなく「じゃあお前は豚も牛も食わないのかよ」
と言い出す愚か者たちが現れます...
この手の発想を全か無か思考といいます。
ものごとを極端に考える思考パターンで、別名『白黒思考』とか
『ゼロ百思考』とも呼ばれます。
なんでもアリかナシかという二極化した結論しか考えられない認知の歪みですね。
それ以外の結論は認めず話をはぐらかしたと怒り出すので
話になりませんから私は初めから議論もしませんが...
実際は食べる食べないという二極化した話ではなく、
飼育や輸送、屠殺方法に関しもっと動物たちの苦しみを減らすために
段階的にでも法整備していくことこそまずはすべきことなのだと思います。
食べるにしても、鶏・豚・牛といった畜産動物だけは食べるが
それ以外の動物は食べないということでも充分野生動物の保護などの面で
動物福祉的には意味があることだと思いますよ。
また、それらの畜産動物に関しても家畜が最終的な死を迎える までの
飼育過程において，ストレスから自由で健康的な 生活ができる状態にある
基準をクリアした食材しか食べないという選択肢もあります。
決してどんな動物でも食べる者とヴィーガンとしての生き方だけしか
選べないではありませんので、
全か無か思考の認知力しか持っていない連中と同じレベルで
言い争わないでくださいね😮💨
