実はめっちゃすごいアブラムシの生態 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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「犬の話が読みたくてフォローしてるのになんでアブラムシの話やね〜ん!」ってお怒りでしょうが...

 

まぁ、虫の画像ものせませんし、この話はとってもおもしろいので、

飲み会での話のネタになると思いますよ😉

 

実は私は植物も好きで朝はタンタンのお散歩の後1〜2時間は庭の手入れなどやっています。

 

そんなわけで花満開を楽しんでいた5月の半ばにうちの花桃の木にアブラムシが大発生したんですよ😲

 

もう、花桃の下においてある鉢植えが落ちてきたアブラムシだらけになるくらいすごい量でした。

 

 

さて、皆さんはアブラムシについてどのくらい知っていますか?

 

 

実はアブラムシって基本的に全部メスなんです。

 

産雌単為生殖といってメスだけでメスのみを生殖します。

 

しかも虫はみんな卵生だと思うでしょうが、

アブラムシは卵ではなくいきなり即戦力の子供を1日に5〜10匹産みます...

 

生まれた子供もぜんぶメスで10日後から毎日5〜10匹づつ産んでいきます。

 

この調子で増え続けると1ヶ月で何匹になると思います?

 

計算上は1万匹以上だそうです😲

 

そりゃあうちの花桃の樹が覆い尽くされるわけですわ...

 

 

 

こんな大群が植物の葉や茎からチウチウと汁を吸って糖分だけを排泄します。

 

この排泄物が甘くてベトベトの液なので、植物はベトベトになってしまいます。

 

まぁでもこの甘いベトベトが好きな虫もいるんですよね。

 

ご存知アリさんです。

 

アリさんはこのアブラムシのお尻から出るあみゃー汁がどえりゃー好きで、

アブラムシを他の虫に食べられないようにガードします。

 

こうしてその植物が手狭になってきたり、

ちうちうする植物の水分が足りなくなってくると、今度は空飛ぶアブラムシを産み始めます。

 

翅(はね)が生えてる個体が生まれてきて新天地へと移動していくのです😲

 

 

 

そして秋が来て寒くなってくるとさすがにアブラムシも全滅すると思うじゃないですか?

 

真冬に動き回っているアブラムシなんて見たことないですし、

どこかで集まって冬眠しているなんてシーンも見たことないですよね?

 

ところが冬が近いことを感じると、

ここにきてアブラムシはまさかのオスを産み始めます。

 

「なんでこれから冬なのにオス産むね〜ん!」って、

おいでやす小田みたいに大声でツッこみたくなりますよね?

 

実は雌雄で交尾すると... 

 

なんと卵が生まれるんです!

 

その卵は冬を越し、また暖かい春になるとわらわらと生まれて増えていくわけです...

 

 

 

こんなふうに話すと「すげ〜!アブラムシ無敵すぎる」って思うかもしれませんが、実はそうでもないんですよ。

 

アブラムシが大量発生すると、それをたくさん食べる虫たちもどこからともなく集まってくるんですよね。

 

いわゆる肉食の虫さんたちです。

 

てんとう虫さん(成虫・幼虫)を筆頭にヒラタアブ(幼虫)、クサカゲロウ(幼虫)などがわんさか集まってきて用心棒のアリさんに阻まれながらもアブラムシを減らしてくれるんですね。

 

アブラムシがいなくなればそれらの虫たちも離散していきますし、いっぱいいたらいたでそれらの虫を食べるために集まってくる野鳥たちもいます。

 

というわけで食物連鎖のバランスによって、

一時的に爆発的に繁殖したアブラムシは少し辛抱するとまた見かけなくなるんです...🤔

 

 

アブラムシは放置しておいても自然にいなくなるから、

そんなに過剰反応しないほうがいいですよってお話でした...

 

アブラムシがついたからってすぐに植物が枯れるわけではありませんし、

薬撒くとてんとう虫さんたちも一緒に死んでしまいますしね😞

 

うちではこの時期、竹酢液を希釈した液を花桃の木に毎週4リットルくらい噴霧器でかけます。

 

アブラムシはその匂いを嫌って木から落ちます。

 

他の背の低い植物についたらシャワーで洗い流します。

 

それでけっこう減らせるんですよ。

 

残ったのはてんとう虫さんにお任せしています。

 

 

あっ、ちなみに最近は飛ばない品種のてんとう虫を売っているらしいですよ。

 

最初、これを遺伝子組み換えと書いてしまったのですが、

実は自然界に元々存在する飛ぶのがへたっぴなナミテントウの個体同士を選別し交尾させたのだそうです。

 

畑やビニールハウスなどでアブラムシハンターとして需要があるそうです。

 

飛んでいかないので子孫も含めずっとその畑に住み込みで働いてくれます。

 

薬を使わないで済むので野菜農家さんなどでは喜ばれているそうです。

 

 

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