みなさんはこの話をご存知でしょうか?
2021年の1月に40キロも体重があるジャーマンシェパードが、
サロンでシャンプーしてもらっている最中に体調を崩し、
その後動物病院にスタッフが連れて行った5分後に亡くなったという話。
獣医師に解剖・検死を頼んだところ病気が原因ではないことが分かりました。
しかも毛を剃ってみると身体中アザだらけだったといいます。
一緒にシャンプーに立ち会っていた店舗と同経営の専門学校の学生やスタッフに飼い主さんがこっそり電話番号を教え、内緒で状況を聞いたところ、店長の大山田氏がシャンプー中にアダム(シェパードの名前)が「息がしづらいくらいきつく締め付け、“伏せ”をさせて顔にお湯をかけていた」とのことでした。
鼻から水を吸い込み肺に水が入り、胃の中も水でいっぱいになったでしょう。
しかもアダムが自分で動けなくなるまで何度もくり返していたと。
その後動かなくなったアダムを乾燥機に入れて放置したのだそうです...
驚くべきは自分が殺されそうになっても咬んで抵抗しなかったアダムです。
死んでも人に危害を加えようとしなかったのですから...
これが自分の子にされたことだと思うと気が狂いそうですよね😰
そしてぐったりとしているアダムをそのまま洗濯物のように乾燥させ、他のスタッフが「そろそろ病院に連れていかなくてはまずくないですか?」と言い出すまで病院に連れて行かなかったといいます。
この事件に関して実際に現場でアダムをシャンプーしていたサロンの店長であり併設する専門学校の学長である大山田氏は、「しつけの一環で抑えつけたら死んでしまって、事故死です」と言ったそうです。
大山田氏本人は飼い主さんの人格的な批判など事件と直接的な関連のないことで反論していますが、同サロンで働いているスタッフは、
「社長は、トリミング時は座れないくらいきつくリードを張り、無理やり立たせる。
首が苦しいから、バレリーナみたいにつま先立ちを強要されます。
噛む犬に対しては効果的ですが、すべてにやるべき方法とは思えません。
犬だって1匹、1匹性格が違うのです。噛まない犬に関しては首輪を外すべきです。
シャワーにしても、いきなり頭からかけるのではなく、普通にシャンプーするだけなら、アダムだってさせてくれた。アダムは噛む犬ではないから、首を固定する必要はなかったんです。
社長に何か意見を言うと、“私の学校なんだから、私のやり方に従って”と言われてしまう。でもそのやり方では、生徒の勤め先では通用しない。自分で考えさせなくてはダメなんです」
と日常的にこのような虐待行為を行っていたといいます。
それでも日本の法律では「しつけの一環でやった」と言われれば大抵有罪にはできません。
同様に訓練所に預託した犬の眼球が飛び出し、骨折し、脊髄が損傷して下半身不随になっても刑事罰はなく、せいぜい民事訴訟で治療費の負担を要求するくらいしかできません。
これこそ動物は飼い主の見ていないところではモノ以下の扱いなのだと言う日本のペット業界の裏側なのです...
このケースではペットサロンという顧客に対する印象が大切な店舗だったので、閉店に追いやることができたようですが他県にある店舗などは店名を変えればそのまま営業できるでしょう。
もちろん働いているスタッフさんたちが悪いわけではなく、経営者である大山田氏の人格や偏見から起きた事件です。
最初に彼女が言った「大きい犬はちゃんと訓練をしておかないと、小さい子どもとかを獲物と間違えて追いかけたりしますよ」という言葉が全てを物語っています。
大型犬は子犬の頃から体罰を使って厳しく言うことを聞かせておかないと制御できなくなって危険だという偏見。
未だに大型犬の飼い主さんの多くは訓練士からそう指導されてきていて、厳しく体罰を与えてきたから今穏やかに言うことを聞くのだと思い込んでいますがそれは大きな間違いです。
大型犬は体重が重いので無理やり動かせない。
力が強いので暴れたら抑えておけない。
若犬の時期に小型犬のパピーのようにはしゃぎまくったら、家中の物が破壊されてしまうでしょう。
だからこそ恐怖と暴力で支配するのではなく、
小型犬よりもしっかり時間を使って楽しくトレーニングし、深く強い信頼関係を築かなければいけないだけです。
家具が壊されるのが嫌なら置かなければいい。
大きくなって落ち着くまでは子犬部屋を用意してそこで遊ばせればいい。
いっぱい遊んで走り回れる場所に連れて行って心地よく疲れるまで付き合ってやればいい。
そんなことができる経済力と体力、そして自由に使える時間がなければ大型犬の子犬を迎えてはいけないのでしょうね。
人間の都合で子犬を暴力で抑えつけることは人間のエゴでしかありません。
それを都合の良い古臭いしつけ論を持ち出していいわけに使わないでほしいものです😞