愛犬が他人を咬んだら | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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皆さんの中にはよその犬に愛犬を咬まれてしまったり、自分が咬まれてしまったりという経験を持つ方もいらっしゃると思います。 

 

相手の飼い主さんが誠実で、素直に謝ってくださり、治療費も支払いますからと連絡先を知らせていただければそれほど問題にはならないかと思うのですが…

 

以前、私の知人の犬がドッグランで他の犬と揉めてしまい、離そうとした相手の飼い主さんの手を咬んでしまうという事故がありました。

 

知人は丁重にお詫びし連絡先も渡し、

治療費も(異常に高めの)交通費も支払いに応じたのですが、

それ以外に理不尽な事柄の賠償まで次々に要求されてしまいました。

 

そこまで支払う義務があると思えなかったのと、

今後も継続的に金銭を要求されることを恐れた知人は

「これ以上は代理人(弁護士)を通じてお話ししたい」と伝えたのですが...

 

それ以来連絡が途絶え、諦めてくれたかと思いきや、2週間後知人宅には地方裁判所からの通知と訴状が届きました。

 

相手は少額訴訟として起訴してきたのです。 

 

きっと起訴の取り下げを条件に要求額を支払うと踏んだのでしょうが、この手の人たちは一度成功すると次々と要求してくるのではと不安に感じた知人は、あえて弁護士に依頼し裁判に応じました。

 

結局相手は1回目の調停に応じず2回目の審議にまで進んだ上で要求を取り下げ、

治療費と交通費+20000円程度で示談に応じたのですが… 

 

別途、弁護費用にどのくらいかかったか私は聞いていません。


3ヶ月以上に及ぶこのやりとりで知人は極度に疲弊してしまいました。 

 

愛犬が人を咬むということはこれほどの事件に発展することもあるのです。

 

「触ったら咬みますよ!」と警告していたのに、

「大丈夫よぉ!」と無視して撫でてきた場合でも

全ての責任が免除されるわけではありません。

 

様々な理由をつけて巨額の賠償を請求されるケースもあります。 

 

そういう危険性が少しでもあると感じているのなら常に注意を怠らず、

公共ドッグランの利用なども控えた方が無難と言えるでしょう。 

 

 

 

そして、皆さんが加入しているペット保険には

年間1500円程度追加するだけで、

愛犬が誰かを怪我させたり物を壊してしまった場合の費用を賠償してくれる

『ペット賠償責任特約』などが追加できるものもあるのでご確認ください。

 

 

火災保険・自動車保険・生命保険・住宅ローン・クレジットカードにも、

特約で加入できる個人賠償責任保険にペットが起こしたトラブルを賠償する特約が追加できるケースもありますので調べてみるといいでしょう。

 

 

保険に入っていれば、真摯に対応できて、

さらに不必要に慰謝料などを請求された場合も保険会社が間に立ってくれるなどのサービスを受けられるかもしれません。

 

ちなみに咬傷事故発生時飼い主は、

24時間以内に最寄りの保健所に「飼い犬の咬傷届」という届け出をする義務があります。

 

また、48時間以内に獣医師に診せて狂犬病でないという検診証明書を貰い、保健所に提出する必要があります。 

 

これを怠ると5万円以下の罰金が課せられる場合があります。

 

ここをきちんとやっておかないと、

今度は腹いせに刑事訴訟を起こされるかもしれません。

 

義務はキチンと果たしておいた方が身のためです...