しつけ方針統一できてる? | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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うちも年寄りがいるので完全に統一されてるとは言えないのですが、
家庭内で犬に対するしつけ方針がバラバラなのは
一番問題だと思います…

 

ママは絶対に叱らずに育てようとしているのに、
パパは
「犬と暮らすには主従関係が大切!」と厳しく接する。

 

ママはできるだけストレスがないように3mリードで自由にお散歩させるのに、
パパは短いリードで脚側歩行でないとリードショックを与える。

 

 

家庭内でダブル スタンダードを作ってしまうと、
犬は人によって対応を変えなければいけないわけですが、
人間の子供同様、怖い目・嫌な目に会わされたくないという
気持ちは切実なので、犬は怖い人の指示に対しての方が
(表向き)忠実に従うようになります。

 

しかし犬のストレスは怖い人がいなくなった時に爆発し
怖くない方の人にぶつけられるようになるケースもあります。


それが新たな問題行動を生み出すのです…

 

 

父親が子どもに辛く当たり、

それに恐怖を感じて萎縮した子どもが

比較的優しい母親にその怒りの矛先を向け、

暴力でストレスを発散しようとする…

 

まさに家庭内暴力の生まれる過程と同様ではないでしょうか?

 

 

 

犬が問題を起こしたと聞いたお父さんは言います。

 

「お前は甘やかすから犬になめられてるんだ!」

 

 

そう言われると、

いつも優しく接しているのに、

うなられたり吠えられたり咬まれたりしたのは、

犬が自分をバカにしてるのではないか?

 

自分がやってきたことは単なる甘やかしだったのだろうか?

 

そんな疑念が湧き上がってきます...

 

 

でもそうではないんです!

 

家族が一貫して犬を家族として接するしつけ方針であれば、

犬にそんなフラストレーションが膨れ上がることはなかったでしょうし、

うなったり咬んだりしないと自分の気持ちを伝えられないこともなかったでしょう。

 

主従関係ではなく信頼関係がなかったから、

犬は弱そうな相手を攻撃してでも自己主張するしかなかったのです。

 

 

 

では家族が一貫して犬を下僕として扱い、

常に人間より下の存在だと思い知らせていたら上手くいったかといえば、

それはどうでしょうね?

 

昔のように犬は『番犬』として外で飼い、

餌と散歩の時くらいしか構わないのであれば、

犬もそれで納得して下僕の暮らしに馴染んでいったのかもしれません。

 

 

でも、現代のように犬とともに屋内で住んでいたら、

犬が自分も家族の一員だと感じてしまうのは当然です。

 

自分だけひどく怒鳴られ叩かれ、

要求を無視されていたらストレスも溜まりますよね?

 

それは相手が血の繋がっていない人間の子どもだったら

もっと分かりやすいでしょう。

 

お母さんがお父さんと一緒になって、

子どもに対し「お前は親の言いなりになって従ってればいいんだ!」

抑えつけて、子どもの要求は無視していたらどうなるでしょうね?

 

 

家の中では心が安らがないので、

学校でストレスを発散させるか、

家を出ていくか、

それとも家庭内暴力が始まるか...

 

いずれにしろ家庭の崩壊は目に見えています...

 

 

犬との暮らしも一緒です。

 

大切なのは家族全員が昔の訓練士の持論に惑わされずに、

学術的に裏付けされた最新のドッグトレーニング理論を学び、

犬という素晴らしい生き物に向き合うことです。

 

家族全員が共通する理念に沿って犬と接することができれば、

きっと犬も信頼して人間の家族を受け入れ愛してくれるはずなのですから...😉

 

 

 

前に使っていたのが壊れたので、

新しくこれを買いましたがマジでよく削れるので短時間で手入れが済みます↓