動物に感情移入できない人たち | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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多分、私のブログを読んでくださるような、

犬や猫を自分の家族と考え、

どうしたらその家族たちが幸せになれるかを

まじめに考えている方々は、

愛犬・愛猫が病気になったら心配で仕方ないでしょうし、

亡くなりでもしたら、ショックで何ヶ月も落ち込むことでしょう...

 

それは人間以外の生き物に『感情移入』できる能力があり、

豊かな感受性と想像力を持っているからです。

 

そういう方々は、日本でペットとして販売されている動物が、

どのような劣悪な環境で繁殖され、オークションという物扱いの流通を経て、

ペットショップに展示され売られるか...

 

そして売れ残った動物たちがどのような生き地獄を味わって、

生きているかという現実を知れば、

それがなんとしても是正されなければいけないことが理解できるでしょうし、

そのような生体の流通業界が儲からないようにするにはどうしたらいいかに

共感してくださると思います。

 

 

でも、「聞いたことはあるけどそういうことは知りたくないのだ」と拒む人たちもいます。

 

「事実だとしてもそういう残酷な話は気持ち悪くなるから聞かせないで!」

 

そういう現実は聞いたことあるけど自分の犬を幸せにすればそれでいいでしょ!

 

犬や猫は人間とは違うのだから、ペットとして人間の気慰みとして生き、いらなくなったら捨てればいい

 

死んだらさっさと新しい子をショップで買ってくればいい

 

「人間の利益のほうが犬猫の命より大切なのは当たり前だ」

 

はっきりとは言わなくてもそう思っている人たちも実は意外に多いものです。

 

こういう人たちを諭すのは大抵の場合全く無駄です...

 

 

 

特に高齢者に多いのですが、動物に感情移入できない人が多いからこそ、

捨てられる犬猫が減らず、動物をモノとしか扱わない法律が変えられず、

苦しんでいる動物たちを救うことさえできないのです。

 

もちろん、虐待されている犬や猫たちの動画や画像を見て、

感情的になりすぎる人はもっと冷静になって自分に何ができるのかを考えるべきでしょう...

 

 

しかし、そこそこ先進国と言われる日本に住む私たち日本人も、そろそろ動物に不必要な苦しみを与えないという『倫理観』を、常識として持つべきステージにきているのではないでしょうか?

 

法律で劣悪な動物の繁殖や流通販売を規制し、

動物を飼うための資格制度を設けて安易に飼い始めることができないようにし、

飼育に関しても虐待やネグレクトに対し、積極的に介入できる

アニマルポリス制度を導入すべきだと思いませんか?

 

 

日本の動物愛護に関する法整備の遅れは、 

動物を愛護する人々現状の法の不備に乗じて動物を苦しめる人々の間に大きな軋轢(あつれき)を生んでいます。

 

法で守られない動物の命を救うために法をおかす人も現れるでしょうし、

法で罰せられない虐待者を私的に制裁しようとする人も現れ、

このままでは暴行・傷害事件に発展する恐れもあります。

 

人権までとはいかなくても、

動物たちをむやみに苦しめたり虐待したり殺したりしたら、

今のように軽犯罪扱いではなくもっと重罪として対処する法制を

早急に整備してもらいたいものです...

 

 

そのためにはまず、

ペット販売産業が儲からない産業にならなければいけません。

 

ペットブームにコロナ禍が加わり

生体販売が儲かる産業だからこそ、

政治に圧力が加えられ法律が変えられず、

動物たちが苦しんでいる状況を変えられないんです...

 

ペットショップから子犬や子猫を買うことが動物たちを苦しめている元凶だと知り、

犬や猫と暮らしたい人には保護された犬や猫を受け入れるよう薦めてください。

 

「条件がきびしいから」という人もいますが、

愛護団体の条件すらクリアできない人は現状犬や猫と暮らすべきじゃないのです。

 

 

社会から生体販売をするペットショップがなくなり、

散歩している犬たちの大半が血統書のない保護犬となった時に、

初めて日本も国民がまともな『動物倫理』を持つ先進国として、

生き物の権利を守れる国になれるのかもしれませんね...