ぶどう1粒で3kgの犬が死ぬ | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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皆さんは、犬にぶどうを与えてはいけないことをご存知ですよね?

 

生のぶどうはもちろん、レーズンぶどうジュースも、

与えると中毒の危険性があります。

 

それでは、皆さんのご家族全員がそれを知っていると

自信がありますか?

 

旬になるとぶどうが食卓に並ぶ機会も増え、

テーブルの下でおこぼれを貰おうとおすわりしている犬に、

こっそりぶどうを与えているお子さんはいないと断言できるでしょうか?

 

では、どれくらいの量を与えたら重篤な中毒症状に陥るのかというと、

これも個体差があり、明確な基準はないのですが、

研究者の報告によれば

生のぶどうであれば犬の体重1kgあたり4g、
レーズンであれば体重1kgあたり2.8gで

中毒症状を起こしたという報告が出ています。

 

これは体重3kgの犬で生のぶどう1粒...
レーズンで17粒程度だそうです。

 

いくつも食べてしまうと腎機能障害を発症し、 

そのうち半数の犬が急性腎不全で死亡するそうです。

 

(Acute Renal Failure in Dogs After the Ingestion of Grapes orRaisins: A Retrospective Evaluation of 43 Dogs (1992-2002)Paul A. Eubig, Melinda S. Brady, Sharon M. Gwaltney-Brant, Safdar A. Khan, Elisa M. Mazzaferro, andCarla M.K. Morrow、Canine renal pathology associated with grape or raisin ingestion: 10 cases Carla M. K. Morrow1, Victor E. Valli, Petra A. Volmer, Paul A. Eubig)

 

もちろん、お宅のわんちゃんに、

どれほどのぶどうに対する耐性があるか分かりませんので、

一粒で腎機能障害をおこす可能性もあります。

 

こういうことを家族全員が知っておくことは、

犬と暮らしていく上でとても大切です!

 

特に年寄りは「大丈夫よぉ〜 ほら美味しそうに食べてるじゃない」などと、

何の根拠にもならないことを自信満々に言いますので気をつけてください。

 

普段から自分が食べている物を安易に与えない習慣を、

家族全体で厳しく約束するとともに、

何をどれくらい食べてしまったら重篤な危険性があるかを、

定期的に話しておくべきでしょうね。

 

ネギや玉ねぎ、チョコレートなどはよほどたくさん食べなければ

死に至る重篤な状況に陥ることは滅多にありませんが、

家族の誰か一人でも知らなければ危険であることはいうまでもありません。

 

(干しぶどうが入っているパンもパンだから与えてもいいと勘違いしますし、

ハンバーグに玉ねぎが入っているなどという知識も知らない子供はいます)

 

もし、それが原因で愛犬が亡くなったら、

与えた家族の心には悔やんでも悔やみきれない後悔と苦しみが、

一生残るのですから...