ペットショップのつく嘘 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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ペットショップは子犬を売るために様々な嘘をつきます...

 

1.トイプードルなどの超小型犬は週に1〜2回の散歩で大丈夫!

 

「うちは忙しくて散歩とか連れて行けないから...」というお客さんにつく嘘です。

 

トイプードル・チワワ・マルチーズなどの超小型犬は、

それほど散歩を必要としないという間違った情報を伝えて購入を促します。

 

ひどい店では「外でお散歩しなくてもお家の中の運動で十分ですよ〜」などと説明するケースもありますが、健康な犬を散歩に連れていかないでいいわけがありません。

 

運動不足から肥満になったり、筋力が低下したり、

ストレスによる吠えが多くなって問題になることも多々あります。

 

可能な限り毎日、できれば2回は散歩に連れて行ってください。

 

 

 

 

 

2.子犬のご飯は1日2回でOK!

 

働いていて昼にご飯を与えられないというお客さんにつく嘘です。

 

子犬はまだ消化器系が未熟なので食事は何度かに分けて少量づつ与えた方がよく、

少なくとも生後6ヶ月くらいまでは1日3回以上(できれば4〜5回)に分けて与えないと、消化器系には負担がかかります。

 

また、10時間以上何も食べない状態では子犬は低血糖になりやすく大変危険でもあります。

 

きちんと決められた量のフードを与えているのにあばらが浮き出ているなどの状況であれば、

単に量を増やすだけでなく何回かに分けて与える対処をしたほうがいいでしょう。

 

 

 

 

3.このフードを与えていたのでこのフードを引き続き与えてください。

 

そんなことを言ってそのショップのオリジナルフードなどを与えることを半強制的に薦めてきますが、実は離乳時に与えるフードに対するアレルギーが一番多いのです。

 

鶏肉に対するアレルギーが一番多いのも実は離乳時に与えるドッグフードに鶏肉を使うことが多いのが原因だと言われています。

 

離乳時の雑な切り替えに口腔耐性が追いつかないためアレルギーを起こすケースが多く、

フードを少量づつ時間をかけて良質な消化の良いフードに換えることによって、

便の状態が落ち着くことも多々あります。

 

原価を安く抑えた粗悪な原料を使ったフードを高額で売っているケースもありますので、

ショップのオリジナルフードは要注意です。

 

下痢が続く、痒がるようになったなどというときは獣医さんに相談し、

必要に応じて与えるタンパク質を代えてみた方がいいでしょう。

 

 

 

4.甘え癖ができるので夜は別の部屋で寝かせてどんなに鳴いても見に行かないでください。

 

親元から早期に離され見知らぬ環境に移された子犬を、

一人ぼっちで寝かせたら不安になるのは当たり前です!

 

本来なら親兄弟と身体をくっつけて寝ることで安心感を感じるこの時期に、

なんで一人ぼっちにされるトラウマを植え付ける必要があるのでしょう?

 

むしろ同じ部屋で飼い主の呼吸音を感じながら寝かせるくらい、

最低限必要なことです。

 

無意味な不安感を与え続けるから分離不安になって、

独りでいると吠え続けたり破壊を続ける個体が増えるのではないでしょうか?

 

この時期に必要なのは一人ぼっちに慣らすことではなく、

基本的信頼感を高めるためにできるだけ一緒にいてあげることです...

 

 

 

5.3回目のワクチンが済むまでは外に連れ出さないでください。

 

生後12週齢くらいまでの社会化期に子犬はできるだけ多くの(ポジティブな印象を伴う)経験をすることによって、人間の社会に馴化(じゅんか)していきます。

 

他の犬や猫から病原菌やウイルスが感染る危険性があるからと、

一切外に連れ出さなかったら後々様々な『不安』に対処できない個体になってしまいます。

 

抱っこやカートに乗せて様々な外の世界に慣らし、

ワクチンを摂取してある穏やかな成犬や他の人間に会わせて好印象だけを残す経験をしたり、

駅や電車・自動車など大きな音にも恐怖心を持たないよう社会化トレーニングが必要です。

 

(知らない人からおやつを与えてもらうのはいいですが、無理やり撫でたりクシャクシャにされたりしないよう注意してください)

 

 

6.この子はティーカップ・豆・あずきです。

 

『ティーカップ プードル』『豆柴』『あずき柴』などと言って、

通常のサイズより小さく育つことをまるで確定した犬種のように言って売ることがありますが、

成長後の大きさが確定するためにはかなりの期間小さい個体同士を交配させ続けなければいけません。

 

ショップが子犬を仕入れているオークションに出てくるような、大量繁殖の業者がそんなことをできるわけがないので見た目が小さくても成犬になった頃には通常サイズになるケースがほとんどです。

 

そして、「大きくなった」と飼い主がクレームをつけても、「餌を与えすぎましたね」とか、「交換には応じますが返金はできません」などと予めクレーム対応マニュアルに書いてあるとおりのセリフを返してくるわけです...

 

 

 

もし、お知り合いでこれからペットショップで子犬を買おうと思っている方がいたら、

ぜひこれらのことをお伝えください。

 

できればペットショップから子犬を買わないで信頼できるブリーダーさんから。

 

そして保護犬を受け入れるという選択肢があることも考慮していただければと思います...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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