2018年の年末の28日にタンタンの右わき腹に小さなイボ(米粒の頭程度)ができているのに気づきました。
シニアになってくると脂肪腫と言われるイボができやすくなるのですが、まだ若いタンタンにポツンとひとつだけできたのが気になって獣医さんに診てもらうことにしました。
そして細針吸引細胞診断(細い針を刺して注射器で吸引し、顕微鏡で検査する方法)を行なってもらったところ、肥満細胞がいくつも見つかったのでその場で肥満細胞腫(皮膚ガン)だと分かったのです。
(肥満細胞腫と言っても、太っているとできるということではなく、ガン細胞が膨らんで大きく見えるのでそう呼ばれているだけです)
早い方がいいと考え、翌日緊急手術となり、局部麻酔で小さなイボの周りを
大きめに(肥満細胞の取り残しを防ぐためのサージカルマージン)切り取りました。
(直径5センチくらいの円形)
その皮膚を組織検査に出し、悪性度をグレード1〜3に分類するのですが、
グレード2で一生抗がん剤の投与が必要になり、
グレード3だと適切な治療をしても、平均的な生存期間は6ヶ月ということでまず助かりません...
組織はすぐ研究所に送ったのですが、年末年始ということもあり、なかなか結果が帰ってきませんでした。
それが1月8日になって連絡がありました。
結果はグレード1で、悪性度はかなり低いということで、抗がん剤の投与も必要なく経過観察と定期的な再検査だけで済むことになりました。
(とはいえガンであることは間違い無いのですが...)
ひとまずホッとしました...😓
皮膚肥満細胞種というのは肥満細胞とよばれる血液由来の細胞が腫瘍化したもので、
犬の皮膚腫瘍の中で最も多い腫瘍の一つです。
悪性腫瘍に分類されますが、早期に適切な治療を行うと根治が望めるため、
早期の発見と診断および適切な治療を行うことが大切です。
ぜひ、普段から様々な場所を触診し、違和感があるしこりを見つけたらあまり触りまくらずにすぐ動物病院で細胞診をしてもらってください。
大抵は非常に安価にその場で確認できます。
ちなみに、タンタンを迎えに行ったときに、獣医さんにこう言われました..
「痛がるようならこの痛み止めを飲ませてください。
あっ、いぬが痛がってるというのは、体勢を変えるのを嫌がったり、
いつもは食べるものを食べなかったりしたらということです…」
人間以外の動物は、弱っていることに気づかれまいと痛みを隠して、仲間にも元気なふりをする傾向が見られます。
気づかれると仲間に見捨てられたり、外敵から攻撃されたりすることがあるからです…
よく、「犬は人間の3分の1しか痛みを感じない」などと豪語する専門家がいますが、
そんな数量的比較を行なった実験結果など過去一度も発表されたことはありません。
犬は確かに我慢強い生き物なのでしょうが、じっと苦痛に耐えているだけで、
本当は泣き叫びたい気持ちなのかもしれませんね…
察してあげてください🙏