ドッグビヘイビアリストとか
ビヘイビア エキスパートとか
ビヘイビア スペシャリストなんて肩書きを持つ犬の専門家の人たちは、
みんな動物行動学と心理学(応用行動分析学)認知行動療法などに基づいた『科学的』な犬との関わり方を教えてくれる信頼できる犬のスペシャリストだと思っていたのですが、近頃はそうでもなさそうです。
最近この手の肩書きの人たちの多くが、
言葉は巧みに変えながらやっていることは昔ながらの強制服従訓練士たちと変わらないチョークカラーを使ったジャークだったり体罰だったり犬の完全支配なんですよね。
ドッグビヘイビアリストと言えばYoutubeでドギーステーションをやってる田中 雅織さんのような人たちばかりだと思っていたのですが、まるで基本理念が違っています。
本来ドッグビヘイビアリストは犬の行動変容に非科学的な用語も使いませんし『体罰』も用いないんですよ!
そんなことをやっている時点でビヘイビアリストという肩書きは使うべきじゃありません。
まじない師が医師を名乗ってるようなものです。
でも、近頃のドッグビヘイビアリストのなかには基本理念が『エネルギー』なんて人もいるのだそうですよ。
「エネルギーで会話し〜 エネルギーで導くんです!」
「胸を張って〜 威厳を持ちながら〜 エネルギー!エネルギー!」
なんて飼い主さんを集めてやってるんですってね。
まぁ、『エネルギー』(エナジ〜)といえば、
昔シーザー・ミランも「犬を威圧し服従させるのは人の持っているエナジ〜だ!」
なんて言ってすごい眼力で犬を支配していましたが...
などと思い出していたら、
実はシーザー・ミラン主催のビヘイビア&
それを受けた人が『ドッグビヘイビアリスト』を名乗ってるんですね😵
多分シーザー本人がビヘイビアリズム(行動主義心理学)というものを知らずに『行動修正者』くらいのつもりで間違って使っちゃったんでしょう。
まぁ、自分の肩書きとしてビヘイビアリストを恥ずかしげもなく使っているお弟子さんたちも面の皮が厚いですが...
動物行動学、応用行動分析学、ある程度の獣医学と解剖学、栄養学などの知識もなく、ドッグ ビヘイビアリストを名乗ることがどれほど恥ずかしいことか...😅
シーザー系の先生たちはどんな肩書きを使ってもすぐわかります。
常に「シッ! シッ!」って言って手刀で突いたり、犬が自分の思い通りに動かないと裏脚で犬が見えないように蹴ったりします。
そして一番わかりやすいのはスリップリードという首に回す部分がチョーク構造になっている首輪一体型リードを使い、リードショックを与えて制御します。
さらに「犬を従わせるために重要なのは身体から出すエナジー(エネルギー)だ!」
などと言い出します。
犬の行動変容に科学的な要素以外のものを持ち出して、犬を正しい方向に導くのだと言い出したらそれはもはや本来の意味のビヘイビアリズムではありません。
宗教です
結局、自分では論理的・学術的に説明できないことをなにやらスピリチュアルな言葉を使って説明したり、感動させたり脅かしたりして自分に依存させる新興宗教にしてるんですよね。
「こうして厳しく叱ってあげないとかえって犬がかわいそうなのよ!」とか、
「これは体罰や暴力ではないの。エネルギーによる導きなのよ!」なんてね...
ですからビヘイビア(ビヘイバーなんて書いていたりします)なんとかなんて肩書きの先生を知り合いの人に紹介されても、安易に会わないほうがいいですよ。
もちろん本物の、怒鳴りや体罰など使わずに犬と暮らしていく理念を教えてくれる『ドッグ・ビヘイビアリスト』さんに出会えて教えてもらえたら素晴らしいことなんですけどね...
愛犬の相談をする先生を選ぶときは、
まずはその人がどういう系統のトレーニングを学んできたかを調べ、
できればその人(またはその人の先生)の著書を読んで、どのような信念を持っているのかを理解してから相談した方がいいです。
さもないと昔の強制服従訓練では生徒さんが集められなくなってきたトレーナーさんたちが、
新しい耳障りのいい肩書きを使って始めた新興宗教トレーニングにひっかかるかもしれませんからね。
愛犬との信頼関係がボロボロになってしまいます...😞
これに座ったわんこさんの写真が撮りたい💕