京阪電鉄 2630系 | 鉄道車内空間のブログ

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今まで撮ってきた鉄道車内画像を、個人的な感想を入れながらマニアックに紹介します。

1981年に1800系老朽取替用及び1982年に輸送力増強用に7両×4編成が新製されました。1978年より2000系車体を流用した2600系0番台の設計と共通化を図りつつ、中間に運転席を挟まない固定編成で設計され、新造に際してのコストダウンを図っています。車体は鋼製の卵型車体を継承していますが、前面は2400系と同様のシールドビームと3000系特急車の標識・尾灯を採用し、マイナーチェンジが図られています。登場時は先頭部にもステンレス枠の吊り合い幌が装備されていましたが、中間に入ることが無く、のちに撤去されています。床下機器構成も2600系0番台を踏襲していますが、一部の空制機器が変更されており、排気音が0番台と異なります。一時期は2600系0番代と組み込み5両、6両、8両を組成した時期もありましたが、後に30番台車のみの7両固定編成に戻されています。2008年からは新塗装化が始まり、前照灯のLED化、新型ATSの積み替えは行われたものの、大規模な車体更新工事は行われておらず、現在も京阪線の7両運用で活躍しています。

快速急行運用に入る2634編成です。

旧塗装時代の2600系30番台です。貫通扉部分の手すりが残っています。

京都向き先頭車の2630形制御電動車です。主制御器、CP、パンタグラフを搭載しています。

京都寄りから2両目に連結される2940形付随車です。床下にはMGを搭載します。

京都寄りから3両目に連結される2740形電動車です。

京都寄りから4両目に連結される2950形付随車です。床下にはMGを搭載しています。大阪寄りが編成分割位置となるため、簡易運転台を備えています。

京都寄りから5両目に連結される2750形電動車です。

京都寄りから6両目に連結される2730形電動車です。床下機器配置は他の2740形、2750形と同じになっています。

大阪寄り先頭車の2800形制御車です。床下にはMGを搭載しています。

それでは客室のご案内です。2600系0番台とほぼ同設計となっており、1981年の新製時から大きな変化も無く使用されています。

扉間の座席は8人掛けとなっています。新製時の座面はスプリング式の何の変哲もない座り心地でしたが、詰め物交換によりしっくりと沈み込む座席に変わりました。

袖仕切りは2600系0番台と同様です。

京都向き先頭車2630形の客室です。

乗務員室仕切り部は一般区画となっており、着席時の前面展望が楽しめます。新型ATS搭載の関係で車掌台に機器箱が追加されています。

乗務員室仕切り部の座席は3人掛けです。

大阪寄り車端部は優先座席区画となっています。

車端部の座席は5人掛けです。定期検査入場の時期により座席モケットの配色が異なります。

京都寄りから2両目に連結される2940形の京都寄り車端部は一般区画です。中間車は妻窓下に消火器が収納されています。付随車の床面は床下点検用の上げ蓋は省略されています。

座席は5人掛けです。

2940形の大阪寄り車端部は優先座席区画となっています。

背ズリモケットはピクトグラム入りとなっています。同配色でピクトグラム無しもモケットの車両も存在します。

京都寄りから3両目に連結される2740形の京都寄り車端部です。電動車のため床面にモーターツナギ用の上げ蓋があります。

2740形の大阪寄り車端部は優先座席区画となっています。

京都寄りから4両目に連結される2950形の京都寄り車端部です。

2950形の大阪寄り車端部です。簡易運転台を装備しているため、妻窓下に点検扉が備わります。

京都寄りから5両目に連結される2750形の京都寄り車端部です。簡易運転台は装備していませんが、編成分割位置のため、妻窓下に点検扉が備わります。

2750形の大阪寄り車端部です。

京都寄りから6両目に連結される2730形の京都寄り車端部です。

2730形の大阪寄り車端部です。

大阪向き先頭車2830形の客室です。

2830形の京都寄り車端部です。先頭車は乗務員室内に消火器を配備しているため、収納箱の設置はありません。

2830形の乗務員室仕切り部は優先座席区画です。

乗務員室仕切り部の優先座席は3人掛けです。

客室天井です。天井見附も2600系0番台を踏襲しており、レール方向に吊手、蛍光灯、中央天井部分には横流ファンと回転グリルが4基備わります。

冷房装置の直下に回転グリルが備わります。

蛍光灯はカバー付きです。

荷棚は金網構成で、先端部は混雑時に対応したグリップ機能付きとなっています。

側窓は上段開閉式の2段窓です。

側窓カーテンはワイヤーによるフリーストップ式が採用されています。

優先座席部分のカーテンは標記入りとなっています。

側扉周辺です。着席定員を重視しているため、立ち席スペースは少なくなっています。側扉は全面化粧板仕上げとなり、ガラス支持も縁ゴム式に変更されています。

側扉の鴨居と上レール点検蓋が一体となり、化粧板仕上げでスッキリとしたデザインとなっています。

側扉部分の床敷物はスベリ止めマットが溶着されています。

登場時は妻窓にもロールアップ式のカーテンが装備されていましたが、後に撤去されています。貫通引戸も全面化粧板仕上げとなり、ガラス支持方式も2600系0番台とは異なります。

先頭車及び中間車の大阪寄りの妻部の形状です。

中間車京都寄りの妻部は機器配置の関係から鴨居部分が張り出た形状です。

消火器収納箱は京都寄りに統一されており、化粧板仕上げとなっています。

床敷物は濃緑色です。

連結部の渡り板は3枚構成です。

編成分割位置のみ渡り板は折り畳み式の2枚構成となっています。

2630系の運転台です。2600系0番台を踏襲した機器配置になっています。

前照灯に続き、2022年度には標識・尾灯のLED化が行われています。

側行先表示器は種別と行先が分離したものが装備されています。

連結部はステンレス枠の吊り合い幌が装備されています。2004年からは転落防止ホロが装備されています。

2950形の大阪寄りには簡易運転台が装備されており、入換用の標識灯があります。

電動車に装備される川崎重工業製のKW-37型乾式円筒案内式台車です。

付随車用の住友金属工業製FS-399C型緩衝ゴム式台車です。新製時は2830形、2940形、2950形の全車が装備していましたが、旧型台車取替用として捻出され、現在では2833・2834号車のみが装備しています。

旧3000系特急車の3500形に装備されていた川崎車両製KS-132A型にインダイレクトマウント化改造を施されて転用されたKW-79型台車です。2831・2832号車及び2940形、2950形全車に換装されました。

急行運用に入る2632編成です。

急行運用の2633編成です。