君の名は☆運命の赤い糸の物語5 | 叶与叶♡魂の設定を知り、わたしを生きる

君の名は☆運命の赤い糸の物語5


ToYoTToです。


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君の名は☆運命の赤い糸の物語1

君の名は☆運命の赤い糸の物語2

君の名は☆運命の赤い糸の物語3

君の名は☆運命の赤い糸の物語4




無数にある「パラレルな地球」ですが、
わかりやすく3つの世界があると仮定します。

地球A・地球B・地球C
(隠り世・カタワレ時)


三葉の意識 
地球A → 地球B(瀧に会いに東京へ)→ 地球A
→ 隠り世 → 地球B(2016年の瀧の肉体)
→ カタワレ時 → 地球C(自分の身体に戻る)

瀧の意識
地球B → 隠り世 → 地球C(2013年の三葉)
→ カタワレ時 → 地球C(自分の身体に戻る)









前回の振り返り

◆時刻はカタワレドキ(黄昏時)
2013年でも2016年でもない


瀧は瀧のまま、三葉は三葉のまま...

お互いの意識が自分の身体に戻り、
3年の時を超えて2人はやっと会うことができた。


瀧 知り合う前に来るなよ...と右手首に
巻いていた組紐をほどき、三葉に渡す。

お互いの名前を書いておこうと言って、
瀧は三葉の手のひらに すきだ と書く。

カタワレ時が終わり、
2人とも本来生きている時間に戻る。
瀧は 2016年、三葉は 2013年

三葉は糸守町救出作戦の計画を実行し、
糸守町の住人を救う。




◆2016年10月 Xデー翌日
地球C

瀧 夜が明けて、目を覚ます。
カルデラの頂上の縁で眠っていた。

俺、こんな場所でなにやってんだ?

ふと我に返ると、そこは見知らぬ場所。
ここはどこなんだ?

何のためにこの場所に来たのか...
記憶はない。




◆2021年 秋
地球C

瀧 就職活動中

無意識に髪の後ろを触ること
右手のひらを見つめること
いつのまにか癖になっていた。


三葉との入れ替わりの記憶はない。
三葉の記憶もない。

でも、瀧の中に残っている。
身体と魂が覚えている。

三葉として髪を後ろで一つに結っていたこと、
三葉が右手のひらに何かを書こうとしたこと...


瀧 電車の窓から外を見ていると、
ホームに髪を赤い組紐で結わいた女性が映った。

ハッとなり、電車を降りて走り出すも、
さっき見た女性(三葉)はもういない。

また手のひらを見る。


瀧の心の声)
ずっと何かを、誰かを探している
いつからか、そんな気持ちに憑りつかれている

探しているのが 誰か なのか、どこか なのか、
それともただ単に就職先なのか...
自分でもよくわからない。



ここから少しずつシンクロが起き始める。
2人が再会するまでのカウントダウンです♪



瀧 5年ぶりに奥寺ミキに会う。

5年前に糸守町に行ったことは覚えているが、
司と奥寺先輩と何故か別々に帰ったこと、
どこかの山で一人で夜を明かしたこと...記憶はその程度。


瀧の心の声)
ただ、あの彗星を巡って起きた出来事に、
一時期妙に心を惹かれていた。

一体何がそれほど氣になっていたのか、
自分でももう理由はよくわからない。
あの町に知り合いがいたわけでもないのに...



瀧 奥寺先輩と別れたあと、
また、ふと右の手のひらを見る。

瀧の心の声)
ずっと何かを、誰かを、
探しているような氣がする。




◆2021年 冬
地球C

瀧 まだ就活中

雨宿りに立ち寄った喫茶店の後ろの席から
聞き覚えのあるカップルの会話が...

そのカップルはテッシーとサヤちんで、
楽しそうに結婚の相談をしていました。

瀧 思わず振り返るが、2人は立ち上がって
お店を出ていく。

その後ろ姿から何故か目が離せずにいたが、
2人が誰なのかは思い出せない。



瀧 雨は雪に変わっていたが傘はなく、
雪の舞う中 歩道橋を歩いていた。

その時、女性(三葉)とすれ違った。

目の端に彼女の赤い髪紐が一瞬映り
ハッとするが、そのまま歩き出す。


三葉 何かを感じ、ふと後ろを振り返る。
そこには背を向けて歩く男性が...

一瞬立ち止まっただけで歩き出す。

(話しかけようと思ったけど、
 怖くて声をかけるのを諦めたよう)



瀧 区立図書館に入り、‟消えた糸守町・全記録”
と書かれた写真集を見る。
見覚えのある氣がした。

瀧の心の声)
今はもうない町の風景に、なぜこれほど
心を締め付けられるのだろう。





◆2022年 春
地球C

瀧  22~23歳・就職した
三葉 25~26歳・社会人



瀧、三葉
「朝、目覚めると何故か泣いている。
 こういうことが俺(私)にはよくある。」

「俺(私)は、だれか一人を、
 一人だけを、探している。」




瀧 朝、目を覚まし、右手をじっと見つめる。
「あとすこしだけでいいから」
そう思いながらベットから起きる。

三葉 「もうすこしだけでいいから」
そう願いながら、鏡に向かって髪紐を結う。



それは何の前触れもなく突然に...


三葉 混みあった通勤電車(総武線各駅)の
ドアに寄りかかり、外を見ていた。

併走する電車の中に「あの人」を見つけ、
ハッとなる。


あの人も私をまっすぐに見て、
私と同じように、驚いて目を見開いている。







瀧 電車(中央線快速)のドアに寄りかかり、
外を見ていた。

併走する電車の中の「彼女」と出会う。
目が合った瞬間、ドキッとする。








名前も知らないのにお互いに
「あの人だ」「彼女だ」と氣づく。



瀧と三葉は自分の願いをようやく知る。

「あと少しだけでも、一緒にいたかった」
「もう少しだけでも、一緒にいたい」




瀧 思わず電車から駆け出して、
街を走り、彼女を探す。

彼女も同じく自分を探していると
確信している。



三葉 千駄ヶ谷駅を降りると、
彼を探して走る。

なぜ走っているのか、
なぜ彼を探しているのかはわからない。

覚えてないけれど、たぶん、
私はそれを全部知っている。



瀧  ずっと誰かを...
三葉 誰かを探していた!



三葉 路地を曲がり、階段に行きついた。
見下ろすと、下に彼がいた。

瀧 見上げた階段の上に彼女がいた。
ゆっくりと階段を上っていく。

三葉 ゆっくりと階段を下りていく。


瀧は何も言わず、三葉も何も言えない。
お互いに目を伏せたまますれ違う。








三葉 胸が締め付けられそうに苦しくなる。

心の声)
だけど、こんなのは間違っている!!
私たちが見知らぬ人同士なんて、
絶対間違っている!!



瀧 言葉が出ない...
階段を上りきる寸前で振り向く。

瀧 「あ、あの...」








三葉も同時に振り返る。


瀧 「俺、君をどこかで...」

三葉 「...わたしも...」
自分がもう泣いていることに氣づく。







お互いの姿を見つめ、確信する。
やっと逢えた。やっと出逢えた。










瀧と三葉は同時に口を開きます。
瀧・三葉 「君の、名前は」


End


つづく...





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