さて、前回パート①に続き、今回はパート②。
一緒に体質診断を受けてくれたE.コッカーのルイ君。
ルイ君は4歳の時にぎっくり腰をやってしまったので、今後のケアについてもお伝えいたしました![]()
ルイ君の体質診断はこんな感じ![]()
陰がちょっと強めで、エネルギー指数も少し低い
陰が強い子の場合、アウトドアよりインドア、あまり大勢の場所を好まない、疲れやすいなどの傾向があります。
それに加えてエネルギーも低いので、若いうちは良いけど、シニアになってくれば来るほど、エネルギー不足でガクッときてしまうんじゃないかなぁ…という印象。
かつ、腎(水の部分)が弱いので、下半身トラブルが起きやすい体質と出ているので、ぎっくり腰になってしまったのも、腎の弱りが関与しているかな
そして、気になったのが心(火の部分)の弱さ。
心は心臓を含め、血液循環にかかわる部分のコントロールだけでなく、脳のコントロールも行う大事な部分。
心が強め(心陰虚)なので、夏場には動機や息切れなどが起こりやすかったり、判断力の低下などが起こりやすいのが特徴。
心を潤す力が弱っているので、上半身に熱がこもりやすく、その結果血液の流れが滞りやすくなり、熱を出すために呼吸が早くなってしまったり、判断力が鈍るというわけ
そして、心の強さで呼吸器(金の部分)の働きを抑えてしまうので、呼吸器と関連する秋に乾いた咳が出やすかったり、カサカサ皮膚炎が起こりやすい傾向も。
ルイ君の場合、被毛も黒の割合が多いし、頭の被毛も黒なので、余計に頭に熱が籠りやすいんだろうなぁ…
でもそれを放置してしまっては、色々な不調につながってしまいます
ルイ君で取り組んでいただきたいのは、腎の弱さ(腎陽虚)をカバーするための「補腎」と、心の強さ(心陰虚)を整える利水作用による熱出しと熱を下すケア
「補腎」についてはパート①で書いたので、そちらを参考にされてくださいね。
では、利水作用による熱出しについて。
利水作用とは、体の余計な水分を排泄するという働き。
ルイ君の場合、ヨダレもびしょびしょ、肉球も若干浮腫みが見られたので、体の中に余計な水分が溜まっていると判断。
そして、私たちは汗をかいて熱を出すことが出来ますが、ワンニャンは呼吸やおしっことして熱を出していくので、利水作用で余計な水を出しならが、熱も一緒にさらば
となるのです。
利水作用があるもので、通年使えるのが「豆」
豆って言っても色々な種類があるのですが、各季節によって司ってる色と同じ色の豆を使うのがポイント
春⇒緑色:緑豆(春雨でもOK)
夏⇒赤色:小豆
秋⇒白:白いんげん
冬⇒黒:黒豆
土用(季節の変わり目)⇒黄色:大豆
豆はそのまま与えてしまうと消化不良を起こしてしまうので、火を通して、細かくしてから与えてあげてください。
ただ、ルイ君のように脾(消化器。土の部分)が弱い子や、パート①のソレイユちゃんのように強い子のように、消化器の働きがと整いにくい子は、豆の煮汁でもOK
豆は人間が食せばよいので、これからの時期はお節の黒豆を作るとき、煮汁だけをボトルに移し替えてと使いやすいかもしれません
その他、使いやすいものとしては
・ハトムギ茶
・トウモロコシのヒゲ茶
もお勧めです。
体が冷えていて浮腫んでいる子の場合には、水分を摂った後、しっかりと体を温めてあげないと、水を循環させる力が弱く、余計に浮腫みを生じてしまうので、そこだけ気を付けてあげてください
プラスして、体の水の巡りをよくするツボが、私の大好きな「湧泉(ゆうせん)」。
インスタライブをご視聴いただいた方は、もうお馴染みのツボですね。笑
後ろ足の肉球の部分にあるツボで、水の代謝を整えたり、免疫を整える作用があります。
肉球を触られるのが嫌な子もいるので、嫌がってしまった場合には無理に刺激する必要はありません。
(ストレスのほうが体によろしくないので
)
体全体をなでて巡りをよくしつつ、湧泉を刺激することで、浮腫み対策を行ってあげましょう
お次は、ソレイユちゃん、ルイ君でもお伝えした日干支(にっかんし)について。
その子がどんな性格を持っているのが、どのような事が得意なのかという部分です。
これを知っておくと、トレーニングをするときなどに役立つかと思います
体質診断や日干支は、人間ベースのものなので、ペットさんの診断をすると、9割の方が「自分も
」となります。笑
ご希望の方は、ホームページのお問い合わせよりご連絡ください
●chicoどうぶつ診療所:https://www.chicoah.com/

