ペットだって歯が命! | 病気にならない体作り、穏やかなワンニャンライフ♥ chicoどうぶつ診療所の徒然日記。

病気にならない体作り、穏やかなワンニャンライフ♥ chicoどうぶつ診療所の徒然日記。

病気を治療するのではなく、病気にならない体を作ってあげたい。
少しでも穏やかに最期の時を迎えさせてあげたい。
動物と飼い主様に寄り添える獣医師を目指します。
著書『獣医師が考案した 長生き犬ごはん』

こんにちはニコ

 

今日もお昼は気温が上がって、暖かくなってきましたね晴れ

ただ、北海道は大荒れなようで…

北海道にお住まいの皆さん、雪害は大丈夫でしょうかはてなマーク

 

大学時代、落雪事故で先輩を亡くしていることもあり、豪雪・暴風雪という言葉を聞くと、心がザワザワします。

どうか、尊い命が失われないよう、早くお天気が回復してくれることを祈っていますお守り

 

さて、先日、勤務先で取り扱っているワンちゃん用の歯磨き用手袋が、坂上忍さんのブログで紹介されていました手袋

 

 

お口は、体に食べ物が入ってくる最初の場所ですrip*

 

犬猫サンのお口の中は、人間よりもアルカリ度が強いので、歯垢から歯石に変わるスピードが早い(2~3日程度と言われています。

 

歯垢は、唾液中の炭酸カルシウムやリン酸カルシウムを取り込んで歯石になり、更に歯垢の付きやすくしてしまうので、歯周病や歯肉炎など、お口のトラブルを悪化させる原因となります。

何より恐ろしいのは、歯垢・歯石には、1㎎中に数億個もの細菌が含まれていて、

これは、人の糞便中の細菌数と同等、若しくはそれ以上とも言われています。

 

 

歯石・歯垢が増えることで、歯周病や歯肉炎、歯槽膿漏から歯が抜け落ちてしまったり、更に進行すると、下顎が溶けてしまったり、頬に穴が開いて膿が出てきたり、目の下の骨が溶けてしまうことによる失明…など、恐ろしいこともゲッソリ

 

この細菌が、毎日のお食事と体内に入っていくことで、細菌が全身に回ってしまい、心臓病、細菌性肺炎、腎臓や肝臓へ負担がかかるため、最悪の場合命に関わってしまうことも考えられます。

 

 

しかも、恐ろしいことに、2歳以上のワンちゃんの60%が歯周病に罹っていると言われていますあせる

 

でも、犬猫サンたちは自分で歯を磨けないあせる

ということは。

お口のケアは飼い主さんがしなければいけないわけです上差し

 

たかが歯石。

されど歯石。

侮るなかれ歯石。

 

というわけで、お口のケアは、日頃からご自宅で、出来る範囲でかまわないので取り入れていくと良いですね音譜

 

ただ、よくある歯磨きガムなどはお身体に負担をかけてしまう成分で作られていることもあったりしますので、原材料はしっかり確認してから使ってあげてくださいグッ

 

お口ケア用品については、また改めてご紹介させていただきますウインク