仕事の覚え書き《躁的防衛》 | *hanako*のブログ

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躁的防衛(そうてきぼうえい)

無理に明るいキャラクターを演じることなどで、気を紛らわせたり悲しい気持ちに蓋をした りするなどの防衛行動です。母子関係の葛藤がベースにあるという説もありますが、一般 的には、なじみにくい集団生活の中や、不慣れな環境に無理して適応しようとする際によく 見られます。過剰ストレス時にやたらとハイテンションに盛り上げてみせたり、暴飲暴食に 走ったり、常に活動していないと落ち着かなくなり、仕事や予定を入れ込もうとするケース etc。このようなケースでは、正に躁的防衛という形を借りて、ストレスに対処していると考 えられます。


長期間の防衛は日常生活や心を乱す要因

躁的防衛は、短期間のストレス(人事異動や転勤・転校などの環境変化)を回避するに は有効とされます。しかし、長期的には心身ともに疲弊するばかり。ついついアルコールに 頼って気分を盛り上げてしまったり、孤独を避けるために無理やり予定などを入れて散財 してしまったりなどです。こうした行動を繰り返していると、精神だけでなく、身体や人生設計、生活管理の面などにも支障が生じてしまいます。




その他の説明・解説抜粋
    

◆躁的防衛(manic defense)とは、自分の大切な対象を失ったり、傷つけたりしてしまったと感じた時に生じる不安や抑うつ感などの不快な感情を意識しなくするために行う。そのために自分は万能であり相手を支配できると思い込んだり、逆に相手の価値をおとしめたりする。一見すると楽しそうに振る舞うため「躁的」と呼ばれる




本当に明るくて、愛嬌があって、当意即妙に反応してくれて、お馬鹿なことを言ってはいじられて自分も大笑いし、一緒にいるだけでみんなも楽しくなるような子がいます。笑いが止まらなくなったり、勉強にも真剣に取り組み、切り換えられる子なら、本当にすばらしいと思います。
 ただ、よくよく見ていくと、なかには、あけっぴろげなようでいて、自分の本心は決して表わさず、ものすごく努力した試験で失敗してもハイテンションで、面接など緊張するはずの場面でもTPOをわきまえない態度をとってしまったりする子もいます。周りに配慮して落ち込んだ態度を見せないわけでもないようです。それでいて、反面、そういう子が家では全然しゃべらず、別人の顔を見せるのです。そうなると、躁的防衛を疑わないわけにはいきません。躁的防衛とは、自分の不安や恐怖に眼をやらないように、テンションを高めて自分を護ろうとする防衛機制です。
 根底に対人恐怖や社交不安があり、長いことそれで乗り切ってきているので、そう簡単に緩和することはできませんが、そのままいくと、のちのち公的場面で失敗を繰り返したり、本当に心を開く段になると、怖くて気持が伝えられず、いい加減に見える態度をとってしまって、大事な人との関係がうまくいかなくなったりする心配があります。これまでも、そういうことがあったかもしれません。
こういう子の素の自分はとても繊細で、自分が傷ついたことがある分、人を思いやる心をもっています。



躁的防衛と、いわゆる躁鬱病とは、症状は似ていても異なる病理を持っています。

躁的防衛という視点から現代型の双極性感情障害を理解していくことは、とても重要だと考えています。

鬱病というのはとても苦しい疾患ですので、鬱を体験された方の中には「二度と鬱は体験したくない」と思われる程苦しまれる方もいらっしゃるのですが、この辛い憂鬱に陥らないように心が防御しようとして、躁状態になっているということも考えておく必要があるでしょう。



躁的防衛としての癌患者の明るさ



臨床心理学に「躁的防衛」という言葉があります。わざと明るい自分や元気な自分を演じることで、沈んだ気持ちに打ち克とうとする無意識的な防衛行動です。緊張の多い集団生活やストレスフルな状況に、なんとか適応しようと頑張る際によく見られます。

たとえば、ストレスが増えるとテンションが高くなり、仲間と騒いで暴飲暴食に走る。忙しくしていないと自分を保てなくなると感じ、仕事や用事を抱え込む――。こうした場合、躁的防衛によってハイテンションな状態を無理につくりだし、ストレスに対抗している可能性があります。

躁的防衛は、短期的なストレスを乗り越えていく際に、無意識のうちによく使う方法です。たとえば、新入生や新入社員は、新年度には環境が変わる緊張感から、テンションが上がってカラ元気になるものですが、3カ月もたてばたいてい落ち着きます。

しかし、長期的なストレスに対してもその方法を用いていると、心身が疲弊してしまいます。たとえば、スケジュールに穴が空くと不安になり、常に用事を入れて忙しくする。嫌なことを考えないために、お酒で気分を上げる。孤立を避けるために、毎日仲間たちと騒ぐ。こうした行動を繰り返すと、精神だけでなく、体の健康や生活にも支障が生じてしまいます。