◆東日本大震災 復興支援
 歌舞伎チャリティー公演
 続きです
  → チャリティー公演 at 新橋演舞場 PartⅠ
  → チャリティー公演 at 新橋演舞場 PartⅡ

以下一部敬称略


●第四  ('15)
舞踊『石橋』 長唄囃子連中
 染五郎・菊之助・勘太郎・海老蔵・松緑


いよいよこの日のメインイベント?石橋です
この為だけにチャリティーに参加したと言っても過言ではない?!
以下無駄に長いです それと贔屓目?えぇ~入ってますとも(笑)
←無い!と言ってもある!と言われるでしょうし(^o^;
ではスタート!

5人一度に舞台中央 迫り上がりで幕を開けますが
もうもうこれだけでテンションあがるあがる
しかしまぁなんて贅沢な石橋なのでしょう
今をトキメク(←死語?) 花形5人が同じ板の上ですから
客席からは万雷の拍手と共に感嘆の溜息ともとれる声が

チャリティー冒頭の紋付姿は
人数大過ぎて それぞれご贔屓の姿を
どこどこどこ~?と探しまくりましたが(笑)
この石橋では 隈に騙され?たのもあり
えっどれ?あなた誰?染五郎さんどこ~(笑)?
と一瞬惑わされもしましたが
チーム親獅子(白) 染・松
チーム仔獅子(赤) 菊・海・勘太
無事どれが誰なのかを確認したのでありました

もうこの石橋は文句なく観てるだけで
例えようもなく興奮で身体が熱くなってきます

はっきり言って・・・
他の人観てる余裕なんてない(爆)!
えっ?いつものことって?
まあそれはそうなんですが
お席の位置にも左右されますが今回は特にそう
他の方を観たくてもそうそう観れない
(←いや 観ようと努力すれば観れるか )
演目自体15分というのもあって1分1秒無駄には出来ない(笑)!


親と仔では隈も違っていて
おおむね仔(赤)は眼にのみ 親(白)は眼も頬も鼻の脇も
なので一般的に隈の見た目は
仔がスタイリッシュでかっこよく見えます
まあ素顔でも皆さんわりとシュッとされてるので
白塗りの肌に眼だけ赤・黒でキリッとですから

それと比べれば親チームは
特に鼻の脇に入れた隈が顔を大きく?見せるので
スタイリッシュには見えず
染五郎さん的には素顔の美貌は台無し(笑)?!
いやいや あくまで素顔の美貌がということで
歌舞伎的には顔がデカかろうがなんだろうが
(デカイ方が良い)迫力があればよいのですけど

隈を文字で伝えるのはとっても難しいので
ちょっと探してみましたら ↓これに一番近いかな
「かぶき体操(染五郎プロデュース)」の一場面
 ティンク の 覚え書き-20110729演舞場チャリティー5

衣裳も連獅子を想像しちゃだめですよ~
お衣裳もほとんど ↑ こんな感じでしたよね
胸におっきな黒い飾りボタンがいくつかついていて

あっこれですこれ ↓お衣裳はもうこのまんま
 ティンク の 覚え書き-20110729演舞場チャリティー6
下にはいているスパッツのようなものは
何ていうの?か存じませんが
染五郎さんは今回 紫地に金糸刺繍模様のものでした
もうこれ以上の説明は私には無理(笑)お許しを~


で肝心の?舞踊的内容ですが
石橋といえ もう95%(←どこから来た?この数値)
毛振りonly オンパレードって感じ
その毛振りといえば
三者三様ならぬほんと5人様々!
もうラスト近くは皆ブンブン振ってますから
毛振りは到底 揃いませんが
(揃える必要もないか)
もうそれはそれで圧巻です

なんだか途中から舞踊を観てる気がしなくなってきて
よい意味で他のパフォーマンスを観てるよう
客席も劇場全体の空気も
狂喜乱舞してるのが感じられます
なんだか劇場全体から唸り?が聞こえた気も

なにせこの5人が一斉に並び
毛振りを始めるわけですから舞台が小さく感じる
それぞれが描く弧がさらにそれを助長させる
まあ同じ板の上で5人という人数で
毛振りって事はまずないですから

中には首で回してる方もいましたが
染五郎さんは身体全体(腰からっていうの?)で力強くかつ流れるように
ずっとこのまま振り続けていられるのでは?
と思えるくらい なんだかドンと安定感があって
安心して観てられる毛振りに感じました
うん ずっと振っていられるよ きっと
( ← なんて勝手な事言ってるんだ )

随所随所 進行を牽引する切っ掛けは
染五郎さんの足踏みならしだったり 掛け声だったり
( ← お声が聞けたわ )

ある一瞬 染五郎さんの中でスイッチが入って
それまでより振り方が激しくなった瞬間がわかりましたが
それでもガムシャラに振っている感はなく
崩れない!揺るぎない!
空を切る長い白い毛の描く弧は一番きれいです~
ホント弧をまぁるくキレイに魅せていると
振り方にによっては半月になっちゃいますからね
やっぱり染五郎さんの毛振りが好きだな~と
あらためて思うのでした

途中なぜか?視界に入った○○蔵さんと
2人だけピタリと毛振りが合ってる時があって
えっ?えっ?おかしい~何故?
いやおかしくないって(笑)と一人心の中で突っ込んだり
他の方と揃ってる時もあったでしょうけど
視界に入ったのが たまたまこの時だったのでね
でもちょっぴり感激しましたわん♪


よく考えれば菊之助さん除けば皆さんパパですね
ベテランパパ(舞台に立ってる子の親)2人と新米パパ2人(笑)
そして菊之助さん除けば皆さん基本 立役
それはやはり舞台に立つ雰囲気にも出ていたかな~
それがどうというのではなく
獅子といえ女形をされる方の獅子というのは
どことなく柔らかい優しい感が漂ってましたから

珍しいというか変わった振りもあり それもおもしろかったです
自らの赤熊を掴んで振り上げるのは普通にあるけど
赤チームで3人が互いの赤熊つかんで
それを後ろへ振り上げるのは今まで観たことない
勘十郎さんですよね振り付け?演舞場へ行く途中
駅方面へ向かう勘十郎さんとすれ違ったのですが
自らの振り付けご覧にはならなかったのかなぁ?


ともかく“今回ならでは色”がとても強い『石橋』
だってこれ親獅子も花形でないと
とうてい 体力的・見映え的にも無理!
この5人だから成し得る!という構成だったと思います
今回 ほんと拝見出来てよかったです

はい 以上 贔屓目全開です
そして ものすごい個人的感想です
ご容赦下さいませ~
そろそろまた本興行で拝見したいなぁ
染五郎さんの獅・子・モ・ノ

 → 石橋の様子(画像)は
    こちらで サンスポコム7/30


※各リンク画像についてはニュースサイトですので
掲載期限切れで閲覧出来なくなる
可能性がありますことご了承下さい


●番外篇

演舞場に入場すると正面で
“そばっち”なる 岩手のゆるキャラと
弁慶(←これは人)がお出迎えしてくれていたのですが
 ティンク の 覚え書き-20110729演舞場チャリティー4
開演直前 そばっちの周りがやたら賑やか
そんなに人気なのか?
(確かにちょっと不気味で可愛かったけど)
と近づくとなんとそこには金太郎クン兄妹が!
そばっち と遊んでいたのか?
その一角が人だかりに!確かにこのゆるキャラと
ご兄妹の並びは可愛かった~
そばっち人気というよりも
ご兄妹人気だわね きっと 


●第五  ('05)
お礼と挨拶
 迫本淳一
 坂田藤十郎


このチャリティー公演で約1千万円を超える
義援金が集まったというご報告とお礼がありましたが
藤十郎さんに至っては 
「皆様のお気持ちが私たちの力にもなり
これからも一所懸命舞台を勤め
多くの方々に喜んで頂きたいと思っております」と
ほんとうに何度も何度もお礼を述べられ
幕が下りるまで 深々とお辞儀をされたのが
とても印象的でした
なんだかこのご挨拶には胸が

七月は松竹座のチャリティーに始まり
 → 公開舞台稽古 at松竹座 PartⅠ
 → 公開舞台稽古 at松竹座 PartⅡ
演舞場のチャリティーに終わった ひと月でした
歌舞伎を観る者として
こういう(歌舞伎を楽しむ)形で
少しでも復興支援に協力出来たかなと思える事
感謝いたします


なんだか最後うまくまとまりませんでしたが
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと読んで下さった皆様
ありがとうございました