先日ちょこっとご報告しましたが
7月1日(金)
大阪松竹座・七月大歌舞伎
東日本大震災チャリティー公開舞台稽古
江戸唄情節
~えどのうたなさけのひとふし
に参加させて頂きました

※以下あくまで記憶によるものなので
これが全てではありません
多少ニュアンスの違い等ご了承下さい
この日は12時開場 開始時刻は未定との事で
きっと入ったら舞台上にはすでに・・・だろうと思っていたので
済ませることは全て12時までに済ませ開場と同時に入場
いつものロビー階(2F)を過ぎエスカレーターで階上席に上がる
一階席フロアー(3F)の待合ソファー前を通過・・・
そこには伊勢音頭関係の様々な小道具や駕篭が
ところ狭しと並んでいる・・・というより
広げられていて それを横目に更に上へ
これでドキドキ感が一気に上昇


(1階席は関係者と報道のみで2,3階席(3,4F)が見学者用)
そして着席すると 思っていた通り
すでに舞台に組まれたセット上には小道具さんや無数の人々
でいち早く?仁左衛門さん見っけ(笑)


初日2日前なので衣裳でお稽古かと思っていたので
今日のお稽古って浴衣なんだ~

早く席に着いてよかった~うれしすぎます
他にも同じように早々と席に着かれていた方数名(笑)
※仁左衛門さんの浴衣
藍と白の縦縞に針状の松の葉を散らし
ところどころに銀杏の葉があしらわれたものでした
一旦着席すると もう他には目もくれず
日頃見れない光景だと思うと
隅から隅までくまなく眺める
あっでも基本 座頭が今どこに
いらっしゃるかは押さえつつ(笑)です
何気に上手の桟敷席1,2番辺りに
秀太郎さんがお弟子さんを伴って
腰かけてらっしゃったり
報道関係者ではないけれど
記録カメラらしいものを回している女性が
時々舞台袖やあちらこちらに出現したり
小道具さんと何やら凄く気になるらしい
セットの幟の位置を決めかねている?
仁左衛門さんの後姿に見惚れたり
角帯の後ろ姿に萌え~

幟は芝居冒頭の茶屋2階からの眺めで
客席からはほんの少ししか
見えないのに こだわりですね
そんなこんなで時間が経つごとに
パラパラと客席も埋まり始め
12時25分一応のスタートとなりました
(客席が埋まったからではありません)
●まず仁左衛門さんからご挨拶とお願い事項
今回他の役者さんに同意を頂き
松竹さんのお許し頂いて こういう事が叶った事
稽古は3日目で 本当はお見せしたくない
ほとんど完成もしてないものなので
お見せするようなものでもありませんと
(テレビなんかで)舞台の出来る迄とかいってやってるのは
都合が悪い所は全部カットしていて
今日はそれが出来ず全部見せる事になるので
とてもツライ所もあるけれど震災復興の役に立てればと
今日は皆さんは御見物(お客さん)ではなく見学者
稽古の妨げになるので笑ったり
拍手したりザワザワしないで 自分たちは無だと思って
(寄付を)お願いしたのに命令ばっかりで
申し訳ないと とても恐縮されていました

(仁左様の命令ならなんでも聞くわよ!
と思った方は多いはず

それと最後にこのお稽古の公開は
あくまで寄付をして頂いた事に対する皆さんへのお礼です
お代に見合う内容ではありません事ご了承頂いた上で
時間の許す限りここでお過ごし下さいと
※以下は時系列順不同
私が気になった所などなど
役者さん方には日頃から普通なことでも
私たちにとっては知らない世界
故マニアモード?な見方をしてしまったり
もあるかと思いますが何卒ご寛容に
◆役者さん周辺について
冒頭 秀太郎さんとの場面があるのですが
台詞以外の会話部分で仁左衛門さんから
秀太郎さんへが敬語だったこと
兄であり先輩ではあるので当たり前なのでしょうが
一瞬えっ?と思って なんだかすごく不思議でした
秀太郎さんは台本を手にしながら
仁左衛門さんは台本なしですが
台詞が全て入ってる訳ではないので
(最初の挨拶で宣言されてましたから入ってませんと)
時々いわゆる天の声が聞こえたり
“えっ 何?”って聞き返されたりも
う~んそれってある意味凄く貴重~

だって本番で天の声が付いてる仁左衛門さんって
観た事無いですもん私は
最初はずっと台本なしでお稽古されていたのですが
後半は持っては見つつ
胸元に差しはさんでは開きつつ・・・
時蔵さんは実際自分の登場する場面より
少し早めに舞台上に現れたのですが
これまた当たり前なのですが
仕草手振り身振り歩き方までが男性(笑)
なんだか女形の方って(芝居してなくても)
お稽古の時はすでに女形モードであると勝手に思ってませんか?
違ったんですね~時蔵さんは(笑)
でも一度お芝居に入ると豹変
化粧してなくても衣裳なくても
いつものやわらかい物腰でいつもの声で女性~
おお~

ほんとはいつもが男性なのにね

でも秀太郎さんは普通にしてても小柄だから?
出番待ちで座っていても歩く時も
なんとなく女形っぽいと感じます 可愛らしい感じ
ご自分は芝居じゃない時の仁左衛門さんは
座頭ですからもっぱら現場監督の如く
ある時は花道七三あたりで
ある時は逆七三あたりで
またある時は客席に腰かけて舞台全体に目を配るのが常
(1列の7,8辺りとか とちりの9番とか
←マニアックな方どうぞ仁左さまのお座りになった席です(笑))
他の役者さんにはなかったと思いますが
仁左衛門さんの傍らには常に
高合引きを持ったお弟子さんと
おかもちを持ったお弟子さんが・・・
仁左衛門さんの動くところ動くところ常に付いて回る
(出番じゃない時も)座頭はずっと引っ込む事がないので
お水の補給だったり汗ぬぐう手拭いだったり
時には台本手渡しだったり
お御足(膝)の具合が思わしくないようで
高い段の昇降にはすかさず手を貸す
一度歩きながらご自身で汗を拭われた時があって
それを左手に持たれたまま舞台中央に歩み出し
するとすぐさま1人のお弟子さんが追いかけていき
何気に手からスッと手拭いを抜きとる・・・
手慣れたものですが ほえぇ~と感心しちゃう訳です
途中何かしら急用があったのか
逆七三にいらっしゃる時に奥さまが・・・
暫らくお話され立ち去るという場面もありました
お稽古中いつの間にか1階客席に
ちょこんと座る中川さん発見!
一般的には奈河さんと言った方がわかりやすいでしょうか
もう80近いおじいちゃまですが
奈河さんも黒T着てらっしゃってなんだか可愛い(笑)
復活狂言とかの演出をされたりするので
公開中の劇場でお見かけする事も以前はよくありました
今回はこのお芝居の演出ですね
時々本舞台上の役者さん方に立ち位置の変更をおっしゃってたり
逆に客席の奈河さんに仁左衛門さんが
指示を仰いでらっしゃったり二人でご相談の場面も
・・・PartⅡへつづく