歌舞伎のびっくり満喫図鑑
刊行記念トークショー&サイン会
2010年1月24日(日)
午後2:00~
登壇者
市川染五郎丈
君野倫子さん
場所は銀座教文館ビル9Fウェンライトホール
わりとこじんまりしたホールというか会議室というか
そこに100名ですので
まあ結構な熱気?!とあいなりました
9階ホールを入ると予備椅子もいれ
横10席(※5席+5席)× 縦12~3列といった椅子の並び
下手にミモザを基調としたイエローグラデーションのお花が生けられ
上手にはカラーやアンスリウム 極楽鳥などを含めた
和モダンな素敵なアレンジメントが2台
サイン会で順番待ちの時
参加者で気がつかれた方もいらっしゃると思いますが
このアレンジ2台の送り主は
おたふくわた九代目さん から
染五郎さん 君野さん それぞれへ
→ 九代目無駄話 アメブロ
※リンクは了承頂いています
そしてこのホール和室でもないのに
なぜか全面窓に全面障子
でも違和感なく外光がやさしく変化し
不思議な空間でした
簡単なひな壇の上に椅子が2つ
お面が乗っている小さなテーブルがひとつ
2時を少し回って
座席中央に作られた(※5席+5席の間)通路から
染五郎さん・君野さんと順に拍手で迎えられ入場
上手に染五郎さん 下手に君野さんが着席
歌舞伎本の出版記念ですから
もちろんお二人はお着物で登場
染五郎さんは藍紺のお着物に濃グレーの袴
さすがの貫録です~
眉もきりっとお美し~

これだけで参加してよかったと思えます

君野さんは少しくすんだ?桜色

かわいらしく すごく華奢な方ですね
染五郎さんがエラく大きく見えました
“市川染五郎です
私はMCをやらせていただきます!”
とのっけから笑いをとって?始まったトークショー
出版に至る経緯や裏話を中心にお話は進むわけですが
最初から最後まで染五郎さんのテンションが結構高く
かなり爆笑の連続となりました
以下簡単ではありますが覚え書きとして残します
興味のある方はお付き合い下さいませ
話の内容は順不同 悪しからず
●どうしてこういう
(君野さんと染五郎さんの)関係が出来たか
おせっかい着物暦という本を出される時に
染五郎さんのお写真を載せたいと思ったのがきっかけで
この時はお会いする事もなく
単に借りるという形で終わったそうです
貸した経緯は
“着流しの染五郎が素敵なんで!
と言う事だったので~”
・・・と染五郎さん自ら脚色トーク(笑) 会場


その時の写真が映画阿修羅城の着流しなのですが
ここで虎の画のものをと言ったのはどちらかとなすりつけ合い(笑)
結局は“僕がね”と白状されてましたけど
該当ページを染五郎さんが読み上げるのですが
ひとしきり読んで
“僕じゃないところは読みません”
と途中でやめちゃう始末(笑)

始終こんなペースで進むので
・・・ある程度会場の雰囲気は想像して頂けるかと
着流しはとても難しく
今月の与三郎も寸法 仕立て
補正などいろんな工夫がされている事などもお話でした
●君野さんのご本(第一弾)を
染五郎さんが監修することになった経緯
歌舞伎を観はじめて6ヵ月で
歌舞伎の本を作りたいと思い始め
わかりやすくキレイでおもしろい本をと
いかんせん何も知識がないので
どなたかに監修をお願いしなくてはいけない
考えるも決まらず 出版社の方の
“誰でもいいから言ってごらん”
↑ ここでまた会場大


“じゃあ染五郎さん”
それを聞いた出版社の方も
当って砕けろ精神だったそうです
小学館さんもやりますね~当って砕けろって(笑)
でそれが朧の森で悪役をやってる時
タイミングが悪いと思いつつ
企画書とお手紙を渡し
いろいろお話をするうち 衣裳に的を絞ることに
これは染五郎さんのアドバイスだそうです
ご本の内容にふれるも
君野さん自らおっしゃってましたが
そもそも なんで ふんどし?
なんで まえかけ!?と

で染五郎さん曰く君野さんは
誌面に載り過ぎであると(笑)突っ込み
少し時間経過してからまた
君野さんは自分だけが写ってると念押し(笑)
裏を返せばご自分が
もっと載りたかったって事ですか?
そうはおっしゃってませんけどね(笑)
君野さんは自分は一度も出たいと言ってないと応戦
でも実はこの仕掛け人?は染五郎さんの囁き
第一弾では まえかけ てぬぐい
第二弾では黒衣の心得を教えて頂こうと
染五郎さんにその格好をやってもらおうとしたら
またもや“君野さんやれば?”って
“染五郎さんがおっしゃったんですよ”と言われ
終いには染五郎さん
“それ僕が言ったんでしたっけ?”ととぼける始末
●与三郎のほっかむり など
実はあれは御自分だけで被る事は出来ないと
鬘が崩れてはいけない
手ぬぐいを途中でとらないといけない
結んで出来上がったのをのせるわけにもいかず
芝居中ズレてはいけない
などたくさんクリアしないといけない事があり
部分的に糊付けもしたり
染五郎さんの手+3人=計4人がかりで
毎日被っているとの とても興味深いお話
かっこいいですものね~あの被り方

そういうカッコよさにはとても苦労があるのだなと
ここにも美の追求をみた思いです
スゴイな~

与三郎の豆手ぬぐいにも
すごいこだわりを持ってらっしゃって
・・・というか(笑)
もちろん印刷ではなく染めたものですが
豆の大きさに非常~~~~~にこだわりがあり
いろいろ探していたらしく
先月の歌舞伎座の楽屋の とあるところの
≪バケツにのっかってた≫ ものと告白

↑ えぇ~~

最初見た時 これだ!と思ったけれど
だれかの忘れ物だろうし・・・と思いながら
12月公演を日々過ごし(狙っていた?)
楽近くになるも いっこうに持ち主現れず・・・
これは ≪期限切れだろう?と拾って≫ 我が物に(笑)
これオフレコじゃないですよね(笑)?
君野さんが裏方さんの所に話を伺いに言った時の様子や
御苦労などもお聞かせ頂きました
● SOME LABO のこと
その妄想の凄さにはいつも驚かされますが
歌舞伎onアイスとか腹だしパジャマとか
あれらは実際出来ると思ってると(笑)
でも自分はやらないと
無責任発言

織田信成くんに任せるそうです
あと正直知らない方がよかったかなと思う事項が
ひとつあるのですが これについては書きません
その方が楽しいし夢がありますから
染五郎さんが君野さんの御苦労をねぎらっての
裏話だったとは思うのですけどね
つ・づ・く~