次に~ お祭り と 比翼稲妻 !!!

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【昼の部】
◆名残惜木挽の賑 お祭り

芸者  芝 翫
鳶頭  歌 昇
鳶頭  錦之助
鳶頭  染五郎
鳶頭  松 緑
鳶頭  松 江
手古舞  孝太郎
手古舞  芝 雀

さよなら公演に因んで
“名残惜木挽の賑”とのサブタイトル
劇中でも歌舞伎座を惜しむセリフもあったよう
ちょっぴり感慨深かったり

役者さんだけでなく
清元の皆さんも黒紋付に 手拭いを“吉原かぶり”で
お祭りに参加しているようで舞台全体華やいでいました
女方さんも片肌脱いで たっつけ着用
花笠を背負って男性みたいな扮装がとても粋でした

芝翫さんがとってもチャーミングな芸者さん
若手の花形を従えて~という風情がさすがの貫録

男性陣は粋でいなせな鳶が揃ってますが
もちろん染五郎さんに釘付け (☆。☆)
もう四ツ花菱の首抜き衣裳が素敵過ぎて
衣裳がシンプルな分 男前度が抜きん出ます(笑)

手〆の直前 牡丹の扇子をたたんで収める時
ひょいとクルっとちょいと投げるのが粋でかっこいい~
後ろの床几に控えている時も
右手を左の袂にいれる姿が萌えポイント
そんなところばっかり観ている私って (^▽^;
手前で踊ってる方々を素通りした視線です

一旦退き再び 獅子頭をつけての登場では
最初どっち?どっち?と思ったけれど
すぐにわかりました 愛情のなせるワザ(笑)?

染五郎さんの獅子舞を拝見したのは
朧の森に棲む鬼のカウントダウン以来かなぁ?
今回のように1人獅子舞ではなく
2人1組で頭部分担当でした 懐かしい♪


【夜の部】
◆浮世柄比翼稲妻
  ●鞘 當
不破伴左衛門  松 緑
名古屋山三   染五郎
茶屋女お京   芝 雀

吉原仲之町で不破と山三
2人の刀の鞘が触れたと斬り合いになり
茶屋女房がそれを留める
ただそれだけのお話なので・・・
歌舞伎の様式美を楽しむものとして
目の保養といたしましょう

不破伴左衛門と名古屋山三の登場は本来は両花道
染五郎さんの山三は仮花からの登場だったはずなのに~
舞台上手袖からでした (-""-;
座席数減らさない為?ですか(笑)?

両者共に深編笠で登場なので
“笠早くとって~”状態でしたね
みなさんそうでした(笑)?
そう言いながらも笠から透ける口元やら目元やら (^▽^;

それぞれの衣裳が
不破の黒地に金や赤で雲に稲妻
山三の雨に濡れ燕 浅葱地に黒燕が映えて美しい

不:これを知らずや稲妻の
  初まり見たか不破の関~
山:濡るる心のからかさに
  ねぐらかそうよ濡れ燕~

で始まる七五調での渡りセリフも心地よかった
  
それにしても夜の部 染五郎さんは
2演目とも“笠”被ってましたね
山三&義経 (;^_^


  ●鈴ヶ森
幡随院長兵衛 吉右衛門
飛脚早助    家 橘
北海の熊六  桂 三
東海の勘蔵  由次郎
白井権八    梅 玉

手足が飛ぶところがユーモラス!
とおっしゃる方が多いかもですが
確かにリアルではないけれど
私はコレ苦手(鈴が森に関して)・・・
逆にどう見てもグロテスクにみえちゃう
前髪の美男子とのギャップゆえかな~
澄ま~したお顔でバッタバッタと斬り捨てる
そこがいい?んでしょうけれど

権八が雲助を斬り捨て立ち去ろうする時
幡随院長兵衛の登場ですが
吉右衛門さんの「お若ぇの~お待ちなせぇやし」
このひとことで6月のカッコイイ長兵衛親分が
よみがえりました さすがです~

余談ですが権八が生れる頃には
長兵衛はすでに水野十郎左衛門に殺されているらしい
時代考証はそんなものですね(笑)
気にしない気にしない

テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-0909歌舞伎座14

とりあえず感想記事UPが
間に合ったってことでホッとしました
・・・何が?って?
自分の中で公演翌月末までにと
思ってるだけなんですけどね (^▽^;

  → 九月大歌舞伎・番外編
  → その光景 (勧進帳/義経)
  → どてらと火鉢 (竜馬がゆく)