なんとか今月中にと思っていた

日本ギリシャ修好110周年記念特別展
   「写楽 幻の肉筆画」
 ギリシャに眠る日本美術~マノスコレクションより


期間:2009年7月4日(土)~9月6日(日)
会場:江戸東京博物館 1階展示室
時間:午前9時半~午後5時半 土曜は~7時半
休館:毎週月曜
 

 → ギリシャに眠る日本美術~マノスコレクション 全体の詳細 HP
 → 写楽 幻の肉筆画 についての詳細 HP

に行ってきました~
なんといっても本イベントの目玉?
かどうかは 人それぞれですが

“ 写楽の描いた四代目松本幸四郎 (肉筆画) ”

とのご対面が目的です

テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-写楽展
  「四代目松本幸四郎の加古川本蔵と松本米三郎の小浪」


これはもとは扇に貼られていたのですが 
いつの頃か鑑賞用に剥がされて 今のような状態で
ギリシャの孤島で発見されました

写楽が浮世絵界から姿を消した
寛政7年(1795年)の同年5月に河原崎座で上演された
『仮名手本忠臣蔵』の舞台を取材したもので
つまり姿を隠してから4ヶ月のちに描かれたもの

絵の上には松本幸四郎が演ずる
加古川本蔵のせりふの一部が記されていますが
本蔵が小浪にではなく 妻 戸無瀬へ語る部分なので
後世に誤って書き加えられた可能性が高く
同じく賛の冒頭に「五代目松本幸四郎」とあるのは
その顔の特徴から明らかに四代目の誤りだそうです

“ 四代目松本幸四郎 ”
すなわち
“ 初代 市川染五郎 ”
であります

当代 染五郎丈は 七代 ですので
なんだかそう考えると
歌舞伎の世界って
やっぱりスゴイ!なぁと思うばかりです

写楽の浮世絵って
すごく大胆で豪快な印象があるのですが
この画はとても繊細 同じ人が描いとは思えません
写楽の違う一面をみた思いです


他にも この展覧会では いろんなものに出会いました


奥村政信  遊君 一角仙人
奥村政信  邯 鄲      
鈴木春信  見立 菊慈童  
葛飾北斎  百物語 こはだ 小平二 
歌川豊春  浮画 源頼光土蜘変化退治図
歌川豊国  やつし妹背山
歌川豊国  義経千本桜 一世一代友盛相勤申候
         (字は 知盛 ではありません ↑ )



これだけではありあせんが
・・・数えきれないほどの
“ 染五郎さんのカケラ ” (^▽^;
というか “ 歌舞伎の素材 ” が
ゴロゴロしていて とても楽しかったです

歌舞伎の素材の画が出てくるたびに
食いついてしまいました(笑)


“ 邯 鄲 ” なんて あまりにリアルタイムでびっくりしました
   → 蘆 生 ~邯鄲・松鸚會 8/19付過去ブログ

“ 菊慈童 ” はまだ先ですが目白シンラートですね
   → 自然と共生 ~篝火舞台 7/25付過去ブログ

そして 一番うれしかった?のは
今日の ONLINEニュース
  → 「家の歴史を実感」…染五郎が「写楽展」鑑賞
         YOMIURI ONLINE 8/24
      
今日のブログUPの為に
記事を書いている時 これを知って
運命を感じてしまいました(笑) (* ̄m ̄) 
なんて大げさな~ 
こんな何気ないことでもうれしいものです
 


写楽特別展と共に常設展示にも
足を運んだわけですが
こちらは何年ぶりに 見学したでしょうか

6階から入場するといきなり目に入る
あの大きな“日本橋”は覚えていたのですが
その他は前にも見ているはずなのに記憶が・・・ (;^_^
で今回 あらためてこちらも見ようと思ったのは

いまさらですが
歌舞伎たいそう第2弾 なりきりわざくらべ('08) で
染五郎さんが染吉くんと
なりきり講座を開いていたのが
この 江戸東京博物館常設展示の中村座 の前だったから
という またまた“染五郎さんのカケラ求め”であります(笑)
写真をUPしたかったのですが
館内が結構薄暗くて 巧く撮れませんでした (ノ_・。)

  → 第1弾 歌舞伎たいそう いざやカブかん!
  → 第2弾 歌舞伎なりきりわざくらべ


とにかく久しぶりの
江戸東京博物館 はワンダーランドでした♪


    関連過去記事
        → 写楽と遊ぼ?! 5/31付


テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-写楽展2

テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-写楽展3