世界をシャットダウンしている人々。 | こころとからだを柔らかく健康に生きるためのヨガ〜Tinaヨガ〜

こころとからだを柔らかく健康に生きるためのヨガ〜Tinaヨガ〜

京都北区上賀茂でヨガ教室、祇園の動けるヨガスタジオで指導し、オンラインヨガクラスも開催しています。ヨガでガンを克服した、どんな不調も治せる、ヨガは可能性に満ちています。

ヨガをしていると

生きていることの美しさを感じる。

 

こうやって生きていることは有限で

この世界にいる時間は限られているものである。

 

 

この世界は全てが完璧にできていて

空気があり、生き物がいて、火や水があり

どんな物質よりも安定している大地がある。

 

 

これほど完璧なものはなくて

こういった世界にいられる自分は

幸運であると思っている。

 

 

外を歩いていると

水が流れる音が聞こえ、

鳥がなく声が聞こえて、

風の音が聞こえて、

サラサラと草木が揺れる音が聞こえる。

 

私たちの文明でもある車が走る音が聞こえたり

誰かが笑う、幸せな声も聞こえる。

 

自然はいつもここにある。

未来の音も過去の音も聞こえることはない。

 

 

音はいつもここにある音だけ。

 

 

その音を通じて、私の心も今ここにあり続ける。

 

 

 

しかし、最近はイヤホンをしている人がとても多くて

彼らはイヤホンをして

機械が作り出した電子音を聞いている。

 

ネイチャーサウンドという音楽を聴いていたとしても

それは電子を通じて入ってくる音だ。

 

心はどこにあるのだろう?

 

誰かに話しかけられても

外の音は遮られ、心もここにないから気づかない。

 

彼らはどこにいるのだろう。

 

世界をシャットダウンして

どこかに行っている。

 

 

イヤホンをして、スマホのコンテンツを見て

心を通さずに、目に入ってきたものを直接的に受け取る。

 

「心」を感じている余白がないまま

2、3秒したらまた新しい何かが目に入ってくる。

 

 

そういったインスタントなものが

私たちの心をどんどん鈍くさせて

挙句の果てには心を失わせる。

 

 

心と体が別々のものになり、

体は硬直し、呼吸は浅くなり

 

怒りっぽくなったり、傷つきやすくなったり

 

暴力に溢れた世界になる。

 

 

心を失えば、怒ることもなく

傷つくこともなく、「合理的」という

ロボットのように無機質な時間を過ごす。

 

そういった世界は「心」など関係なく、

誰かに寄り添うこともなく、

 

白か黒、正解か不正解かといった

「合理的」な判断で成り立つようになる。

 

 

それはこの社会ではなく、

自分自身がそれを作り出してしまうのです。

 

 

世界を見るあなた次第で「世界」というものは

美しいものだったり、暴力に溢れたものだったり

生きやすい・生きづらいを作り出す。

 

 

体はいつでもここにあり続けている。

どこにも行きはしない。

 

心はいつも未来や過去などにタイムスリップしている。

 

 

体と心が一体になったときに

初めてここにあることができる。

 

 

「ここにいない瞬間」に気づくことから

 

呼吸に戻り、体とまた繋がる。

 

それがヨガの、魂のプラクティスです。