boogie shack | 東京奇譚クラブ

東京奇譚クラブ

ロックンロールとその周辺をモットーに、古今東西津々浦々の偏執的トピックスをお届け為る貴女の街のホットステーション。
そうそれこそが、東京奇譚クラブ!

その昔、
というほどでもない昔

西麻布のとあるイカしたpubにて
月末、日曜の昼下がり

そのイカした空間、(田舎から出てきたばかりの若造の私共にはその重厚なエントラスと土地柄ゆえ初訪問の時は凄く緊張したというか怖じ気づいて暫く店内に潜入する事が出来なかった覚えがありんす)pubの奥、中に入るとバックルームと繋がっていてそこはまた何とも異様な世界。

昼なお暗い。

この形容が正にしっくり当てはまる空間。


扉を開くとお家にあるスピーカー(自慢ですが小生の所のスピーカーも古くてデカくて中々のモンであります。)のン倍のデカさのイチモツから爆音で流れるリヅムアンドブルース。


か、カッチョいい!!!

こ、これや!!

ロックンロールもといロカビリーに狂った中学生時代~パンクロックに傾倒した高校時代。そして高校を卒業し再びロカビリー狂いに陥ったハイティーン時代。

そんな節、P-VINEかどっかからドロップされた四枚のコンピ。

「 BOGGIE SHACK」シリーズで御座いやす。

パンクロックよりアグレッシブなヴィンテージR&B(リヅムアンドブルース)と銘打たれた円盤たち。

GETしたのは札幌に住んでいた頃のハイティーン時代。





それから数年、当時川崎の小汚い町工場(当時の私のシノギの主)に勤めていた私の、唯一の楽しみは月に一度のダンスパーティーのみ。
(ちなみに住んでいた部屋は4.5畳の豚小屋まがいのシンデレラハウス!)

薄汚れた町工場の淀んだ人間関係とスモッグまみれの灰色の施設。

油まみれの黒ずんだ作業服。

文字にする2.5倍ほどの劣悪な環境下、私はブルースに恋い焦がれ、
西麻布で例のCDの現実版と出逢った。


その頃、bobさんが配布されていたコンパクトデスクがこれ。

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たまに引っ張り出しては再生。

蘇る数々のkillerナンバーと、(工場の廃)油まみれのmemories....

一張羅のギャバジンジャケットとポマードが汗で滴りテカる脂フェイス....


BOGGIE SHACK

訳すと、「ブギ小屋」


カッチョ良過ぎでしょ。




ブギ小屋の想い出は、キラ星の如く今もスピーカーから光を放っておりますた。