人の手 | ゆっくりまったりうっとり

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裂織は古布の命を繋ぐもの。古い着物を解いて裂いて裂織でモノ作りをしています。

制作の話や猫の話、古物に囲まれた暮らしの話、好きなものや思ったこと。気持ちと出来事と作品の記録。


前回の続きです

の前に。


実は、古道具とクラフトのイベント「from West 」からの帰り道、倉敷にも行ってました。

すっかり大好きになった倉敷で立ち寄ったお店のひとつ、ふるくて いいもの「小品」さんでも古道具古本買ったので、それらも交えつつ、

家に招き入れたものたち、お披露目で〜す




まずは今回一番の収穫

滴の形のガラスに叩いた鉄を巻きつけた花入れ。

岡山の「DECO+」さんの作品です。


細いのでドライフラワーくらいしか入らないかも、とお聞きしてましたが、オットが裏庭に生えてた蔓を抜いてきて入れてみると…

ぴったり!

(草抜きで捨てられてしまうような蔓やのに)
本当に美しくて、目にするたびに うっとりしてます。



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次は、フランスアンティークのボタンたち。

今考えてる あるものに使えないかなー、と思って買いました。(単に好きなだけという話も。)


手前は、木のボタンに刺繍してあるもの。

ドレスの背中にずら〜っと並んでて、ドレスと共布のループで留めるタイプの、乙女心くすぐられるやつ(やつて。乙女やのに)

その奥の貝ボタン?は留め具が左右についてるんですけど、それは当時のスタンドカラーの一番上が両方ボタンホールになってて、そこに引っ掛けるためなんですって。

お店の方に色々教えてもらえるのも、イベントの楽しみのひとつ。

自ら集めてきたもの、作ったものの話はとても面白くて興味深いのです。



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これはmowの読者さん達にはお馴染み?

紡績工場から出た昔の糸巻き。

持ってるんやけどねー

使い途も思いついてないんやけどねー

でも、

なんか買ってしまう。

端っこのかすれた色と、今回のは斜め線が残ってるのが たまらんかったです



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さて、出てまいりました。

右が「小品」さんで買ったガラス瓶。

オットセレクトでございます。(てか、知らん間に買ってた。ガラス好きやねーとしか言えん。そんなに古くないんやって。←古いの定義)



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そして、左が from Westで買ったもの。

100年くらい前のイギリスの陶製ボトル。

こんな感じの↓沢山の中からオットが候補を絞り、最終わたくしがセレクト。(したつもり。イメージ写真のため逆光となっております。)

野の花が映えそうでしょ?


あ、説明全部書いてあったね。値段もね。
 (この写真の方が質感よく分かる。後ろのガラス瓶も同じ内容の張り紙でしたよ〜)

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「小品」さんでオットがガラス瓶を買ってる間に、私を釘付けにしてたもの。

古本2冊と、懐かしの積み木!


きゃー これいいわー勉強なるわー (古本1冊目)

きゃーーこんなんあったんやー買うー(古本2冊目)

きゃーきゃー可愛いーーー

えー、でもなー、どーするん?

全部は飾れんしなー

んーーーー

あ、でも一個ずつ誰かにあげてもええやん (積み木)

「れんたん」とか「のみ」とか「ち(ん)」とか、言葉の選び方に時代を感じるのでした。



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いよいよ最後。

大トリ、と小トリ。(微笑ましい親子の鳥みたいに言いなさんな)

どちらも、むろんオットセレクト。

しかも、私が見てない間に買ってたやーつ。(別に見てても止めたりせんのよ?)


左が、京都から from Westに出店されてた、北欧・東欧アンティークを扱う「Soil」さんで買ったもの。

1920年代ごろのARABIAの調理用ボール。直径19㎝。白磁で出来ています。

右は「小品」さんで買ったもの。

昭和初期の日本製の乳ばち。直径30㎝の陶器。


似てるようで、出身も時代も材質も全く違う。

ただ色と形が同じの二つ。

並べて置くと、なんとなく楽しい

側面のカーブの形がなんとも言えない〜。



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古いものが好き

ていうより「いいな」って思うものが古かった。

ていうとカッコいいんやけども、

古物市に行くと、今の工業製品にはない味のあるもの、時代を経て味わいを増したものに出会えるのも確か。

それは、クラフト・手仕事好きとも共通する「人の手を感じものが好き」「人が好き」ってことかも知れないな。

なんて事を思った、秋の日なのでした。もみじ




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読んでくださって、ありがとうございました