春の高校伊那駅伝 はTV生中継されるレース
でした。各中継所でのタスキ渡しのたびに
オンエアの画面には弊社で計測した順位と
タイムがリアルタイムで表示されていきます。
計測したデータをTV局さんに送信する技術も
重要なポイントですが、こういったTV生中継
の仕事の本質的なキーポイントはたった一言
で表現できます。
「一発勝負」
タイム計測の仕事には、外的要因/内的要因
色々な理由により、トラブル/アクシデント
がつきものです。
そういったトラブル/アクシデントの結果、
計測したデータ(リザルト)を修正せざるを
えないこともしばしばあります。
しかしTV生中継の場合、計測したデータが
即座にオンエア画面に表示されますので、
後から「すみません、先ほどのデータは間違っ
ていました」と言っても後の祭りで、すでに
オンエアされてしまったものは取り消せません。
いくら言い訳があったとしても、TVの世界で
は厳しい評価を下されるでしょう。
普段のタイム計測の仕事だと、「100点満点
は取れなかったが、まあ合格点の80点の出来
だった」という状況があるかも知れませんが、
TV生中継の仕事では「基本的に100点しか
求められない(100点しか許されない)」
難しい仕事と言えるでしょう。
このためTV生中継の現場の緊張感や集中力は、
普段の現場以上に求められますし、普段の数倍
の時間と労力を費やして何重にも安全策をかけ
た準備をし、テストをし、リハーサルをし、
その結果として何事もなくオンエアは無事に
終了して役割を果たし終えるという仕事です。