東京オリンピックのタイム計測はスイスの
オメガ社が担当していましたが、マラソン
では選手のシューズに装着されたICチップ
が使用されていました。
(冒頭写真はシューズに装着するチップの
サンプル品で私物です)
マラソンの計測では日本でもシューズに装着
するチップはオーソドックスですが、計測工房
では今は使用していません。
シューズに装着するチップは電池を持たない
パッシブタグなので、コストが安いのが特徴で
計測会社としては原価を抑えて利益を上げ
やすいツールと言えます。利益のために選択
するのは市場原理的には当然のことです。
オリンピックのようなトップ競技者の大会では
ほぼ問題ないのですが、市民マラソンで使う
場合は、以下のような運用リスクを覚悟する
必要があります。
・チップの付け忘れ。
・チップの付け方のミス。
・チップの付け方のミスによるチップ脱落。
・仲間内でお互いのチップの付け間違い。
・同じ選手が複数種目に出場する時のチップの
付け間違い。
これら全ては選手本人が自分でチップを付ける
というところに起因するリスクであり、計測に
支障を来たしうる事象です。
それらのリスクを大会主催者、計測会社ともに
許容した上での運用であれば問題ありません。
反対に計測工房で使っているゼッケンに装着
するチップは、あらかじめゼッケンに装着され
た状態で選手に配布するので上記リスクを
なくすことが出来ています。
ただしゼッケンに装着するチップのほうが
圧倒的にコストはかかります。
計測工房としては利益よりも計測リスク減の
ほうがプライオリティが高いため、シューズに
装着するチップは使いません。
計測工房はそういう会社なのです。
東京オリンピックのマラソン計測を見て久しぶ
りにシューズ装着チップのことを思い出したの
で改めて書いてみました。

