日本のマラソン水準とマラソン人口 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

昨日開催された大阪国際女子マラソンは、

コロナ禍の開催につき、出場人数を絞る

ために例年よりも参加資格記録が高く設定

されていました。

 

例年:マラソン3時間10分以内

今回:マラソン2時間50分以内

 

女子マラソンで2時間50分以内というのは

かなりハードルが高いですが、30年以上

陸上競技に接してきた人間の肌感覚として

近年の日本のマラソンの水準は上がって

来ていると感じていたので、ちょっと調べて

みました。

 

 

1991年から2020年までの30年間のマラソン

の日本ランキング100位記録の推移と、

男子sub2.5(2時間30分未満)、女子sub3

(3時間未満)の人数の推移です。

 

傾向を掴むために10年単位で平均値を

算出しています。

 

至近2~3年は厚底シューズの恩恵も加算

されていると推測しますが、それを除外して

考えても男女ともこの10年で確実に水準が

上がっていることがわかります。

そして男子sub2.5、女子sub3の人数も増加

していますので、上位層だけでなく全体的

に底上げされていることもわかります。

 

 

さらに、マラソン人口の底辺を調べるには、

雑誌『ランナーズ』が集計している全日本

マラソンランキングが参考になります。

(なお、対象は陸連公認コースの大会のみ)

2004年度にフルマラソンを完走した人数は

78,776人だったところが、2018年度には

375,907人に増加しています。

ちなみに、この増加の背景には大規模な

都市型フルマラソン大会がこの期間に続々

と新設されたことがあります。しかし大会が

出来たことにより、フルマラソンを走った人

が増えたことは事実です。

人口の拡大と、上位の水準向上は無関係

ではないと思います。

 

 

この流れが、コロナ禍で強制的に切られた

わけであり、コロナ後はどう続いていくかに

注目しています。