完走者の30%がラスト1時間に集中する信越五岳 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

先日の、信越五岳トレイルランニングレース2014 は110kmの
レースで優勝タイムが大会新記録の10時間台でありましたが、
制限時間は22時間です。制限時間である22時間以内に539人
が完走していますが、1時間ごとの完走者数の内訳が以下です。

10h・・・2人 (0.4%)
11h・・・9人 (1.7%)
12h・・・7人 (1.3%)
13h・・・12人 (2.2%)
14h・・・15人 (2.8%)
15h・・・29人 (5.4%)
16h・・・37人 (6.9%)
17h・・・40人 (7.4%)
18h・・・88人 (16.3%)
19h・・・72人 (13.4%)
20h・・・69人 (12.8%)
21h・・・159人 (29.5%)

なんと、最も完走者数が多いのは21時間台。しかもダントツに多く、
完走者のうち30%が21時間台です。
すなわち制限時間に間に合うラスト1時間にこれだけ多くの参加者
の方が駆け込みフィニッシュをしています。

多くの選手が、「とにかく時間内に完走する」ということにピタリと
照準を合わせていたことがうかがえます。

信越五岳に限らず、また、トレランに限らず、ウルトラマラソンや
アイアンマンなどロングレースになればなるほど、完走することの
価値は高くなります。他のロングの大会でも統計をとってみたい
ものですが、はたして最後の1時間が30%という信越五岳ほどの
比率になっているでしょうか。

ちなみに弊社で計測させていただいている他のロングのトレラン、
スパトレイル〔四万to草津〕(81km)や、伊豆トレイルジャーニー
(72km)と比べてみましたが、ラスト1時間が30%という信越五岳
ほどの比率にはなっていませんでした。


140917
完走者のうち30%の方が、制限時間前の最後の1時間に
駆け込んでフィニッシュした信越五岳トレイルランニングレース。