昨日(2013年6月15日)は長野県長野市の飯綱高原にて開催された
春季いいとき乗馬エンデュランス馬術大会2013
のタイム計測を計測工房にて
担当させていただき、私・藤井が計測ディレクターを務めさせていただきました。
今大会は日本馬術連盟(日馬連)
の公認競技として開催されました。
なお、大会名の「いいとき」とは当地「飯綱」「戸隠」「鬼無里(きなさ)」の頭文字です。
会場は飯綱高原乗馬倶楽部
です。
スタート間近の人馬がウォーミングアップをしています。
スタート!
80kmエンデュランスは朝5時スタート、その後、60kmエンデュランスも
スタートしていきます。
フィニッシュ地点です。
タイム計測用のアンテナマットですが、馬が驚いたり怖がったりしないように、
ウッドチップの下に埋めてあります。
そしてフィニッシュ!
今回、タイム計測用のICチップは選手(騎手)の方の腕に装着していただきました。
地面のアンテナマットから、チップのある高さまでは優に2mぐらいに達するため、
アンテナから2m離れた場所のチップを感知できるかどうかもキーポイントです。
フィニッシュ地点脇の計測テントでオペレーションをおこないました。
乗馬エンデュランス競技は、全行程が複数のレグ(区間)に分かれていますので、
各レグが終了するたびにフィニッシュ地点に戻ってきます。各レグ終了後、その場で
カードを1枚出力し、選手に手渡します。カードには「そのレグのフィニッシュ時刻と、
獣医検査リミット時刻」が印刷されています。このカード印刷も今回のシステムです。
各レグが終了すると、定められた時刻までに(最終レグ以外は20分以内、最終レグ
のみ30分以内)、獣医検査場にて馬の獣医検査(インスペクション)を受けなければ
いけません。
獣医検査場の入口に設けられたテント内で再びカード発行システムを稼働させます。
こちらのカードは「VET(獣医検査)通過時刻と、次レグの出発時刻」を印字します。
なお、フィニッシュを通過した時点から、このVETを通過する時点までは、すべて
競技タイムに含まれます。しかし、フィニッシュ後すぐに獣医検査を受けることは
できません。馬をクールダウンさせて、心拍数を落としてからでないと獣医検査に
パスしないからです。エンデュランス競技はただ速く馬を走らせればよいのではなく、
いかに馬の健康状態に気遣いながら長時間の競技を継続するかがポイントです。
獣医検査風景。ここで様々な検査項目を獣医師団がチェックし、基準をクリアできて
いない馬は、失権(失格)となり、以後の競技を続行できません。
基準をクリアした馬は40分間の強制休憩時間を経たのち、次のレグの競技再開と
なります。この40分間の強制休憩時間は競技タイムから除外されます。
大会本部前のホワイトボードには、各選手の数だけマグネットが用意され、コース途中
のどこの地点にいるかをマグネットで表示して運営管理していました。
エンデュランス競技は、馬の体調管理も競技ルールに組み込まれており、馬への
思いやりがなければ競技が成り立たないというところが魅力ですね。
また、他のスポーツと異なり、騎乗するライダーの性別や年齢を問いません。競技
カテゴリーにもライダーの性別や年齢による区分はなく、今大会では80kmの優勝者が
70代男性、60kmの優勝者は若い女性でした。
なお、年に一度、エンデュランス競技の全日本選手権がおこなわれますが、今年の
全日本選手権は9月にここ飯綱高原で開催されます。
This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.
今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。