飯山市の斑尾高原にて開催されました。計測工房でタイム計測を担当させて
いただき、私・藤井が計測ディレクターを務めさせていただきました。
昨今、人気が高まり注目が集まっているトレイルランニングですが、この斑尾は
そんなトレランの大会の中でも全国屈指の人気大会です。その特徴を、公式
サイトから抜粋すると、
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①森 ~Forest~ を走り抜ける…これぞトレイルランニング!
標高1,000mの高原に延びる総延長50数kmのトレッキングトレイル。トレイル
ランナー石川弘樹氏が惚れ込んだそのトレイルで開催される、理想のトレイル
ランニングレース。3つの山頂と4つの湖沼、そしてどこまでも続く森の中を駆け
抜ける… ブナの森の爽やかさ、フカフカとした足裏の感触、そして稜線から望む
絶景。競うだけじゃないトレイルランニングの真の醍醐味を体感してください。
②トレイルランナー 石川弘樹氏がプロデュース
世界各地のメジャーレースにチャレンジし続けるとともに、健全で魅力あるトレイル
ランニングの普及に努める日本の第一人者、石川弘樹氏。その彼が何度も試走を
繰り返し、森の中を走り抜ける喜びを体中で感じることのできる夢のようなコース
レイアウトが完成。大会前日には石川氏によるトレイルランニングクリニックや
レース攻略のためのコースガイダンスも開催。
③私達は環境活動(森の再生)もしながらこの大会を育てます
私達はこのレースで使用するトレイル沿いにある広大な杉の伐採跡林地(約21ha)を
広葉樹の森 に再生する取り組みをしています。地域住民と都市住民が力を合わせ、
地ごしらえをし、ブナやオオヤマザクラの苗木を植樹し、下草刈りをし… 自然と親しみ
ながら、長い年月をかけて豊かな森に育てます。レース参加者もこの地球温暖化
防止活動に参加できます。ぜひご協力ください!もちろん今回のレースも、参加者数
の限定、開催後の検証等さまざまな形で、環境への配慮をしながら運営します。
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一般クラス50kmは定員400名、ビギナークラス16kmは定員200名ですが、エントリー
開始されると一般クラスはわずか18分で定員に達し、ビギナークラスもエントリー
開始後13時間で定員に達する人気ぶりです。
斑尾高原トレイルの50kmのレースではコース途中で第1関門、第2関門がありますが、
このエントリー争奪戦は「第ゼロ関門」と呼ばれるほどの難関となっています。
なお、今大会ではボランティアスタッフも公募していますが、ボランティアスタッフとして
参加すると翌年の今大会に選手として優先出場する権利が与えられるため、ボランティア
スタッフもすぐに定員に達してしまいます。

大会前日にはメイン会場の斑尾高原レストランハイジにて、プロデューサーの
プロトレイルランナーの石川弘樹 さんによるトレイルランニングクリニックがオープン
エアーの開放的な雰囲気の中、開催されました。

そしてクリニックのあとは、石川さんによるコースガイダンス。
この後は競技説明会が続きました。

その後は、ウェルカムパーティ。選手、スタッフ全員が参加しての親睦会です。
我々も参加しました。

明けてレース当日の朝。前日のパーティ会場で今度はレース前の朝食サービス。

スタート・フィニッシュ地点です。レストランハイジ前。
地面にはタイム計測用アンテナマットが設置してあります。

朝6:30、いよいよ一般クラス50kmのスタートが迫ります。

スタート!
今回の大会では参加者の皆さんのゼッケンに装着されたICチップによって
計測をおこないました。

今回、我々がタイム計測した箇所はコース途中3ヶ所です。
まずは2A(第2エイドステーション)。(計測工房スタッフS氏撮影)

そして3A(第3エイドステーション) 兼 第1関門。(計測工房スタッフI氏撮影)

各計測箇所には計測オペレーション用のターフが設置され、そこで計測工房スタッフ
がオペレーションをおこないました。(計測工房スタッフI氏撮影)

3Aを通過する先頭選手たち。(計測工房スタッフI氏撮影)

そして5A(第5エイドステーション) 兼 第2関門。(計測工房スタッフS氏撮影)

一般クラス50km、男子優勝者は西城克俊選手(Team patagonia)で4時間21分29秒
でした。

そして一般クラス50km、女子優勝者は山口季見子選手で5時間19分22秒でした。
(計測工房スタッフK氏撮影)

フィニッシュ地点は選手を迎える仲間やスタッフによる暖かい雰囲気が。

途中のエイドステーションも飲食物は充実していますが(名産の笹寿司もあり)、
フィニッシュ後にも充実した飲食物の提供が。

今回の計測集計作業をおこなった記録室はレストランハイジ内に設けられました。
スタート人数、フィニッシュ人数のほかに、途中3ヶ所の計測データを随時集計し、
レースの人数管理、安全管理をおこないました。

掲示されたリザルトに見入る人々。

会場には協賛スポンサーの各社さんのブースが並び、華やかな雰囲気。

閉会式であいさつをする石川弘樹さん。
大会プロデューサーとして、八面六臂の活躍ぶりでした。
大会公式スケジュール期間内だけでも、大会2日前の「生命の森づくり」作業。
同じく2日前のトークショー。そして大会前日は、再び「生命の森づくり」作業。
トレイルランニングクリニック、コースガイダンス、競技説明会、ウェルカムパーティ
のMC。大会当日はメイン会場のMC兼スターター。そしてレース中はコース途中
で参加者への応援。さらにフィニッシュ地点に戻ってのMCと、まさに縦横無尽。
この大会は数多くのトレラン大会をプロデュースする石川さんにとってもプロ
デュースの原点だそうです。そして、環境を守り、育てるという観点から、参加人数
を厳格に制限し、植樹活動も並行しておこなわれています。
「理想のトレイルランニング大会」がここにはあるような気がします。
石川さんの理想が、主催の斑尾高原観光協会の皆さんとともに具現化されていると
感じます。まさに珠玉の大会でした。
This is timing man. We are professional timing man !
今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。