世界陸上テグ大会閉幕 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

韓国テグで開催されていた2011年の世界陸上 が閉幕しました。
今大会は、「U・ボルト(ジャマイカ)選手のための世界陸上」であり、文字通り
ボルトに始まり、ボルトに終わった」感があります。

男子100m決勝での衝撃的なフライング失格、次に男子200mでは復活の
19秒40で優勝、そして本日の4×100mリレーではジャマイカチームのアンカー
を務め37秒04の世界新記録で優勝。ボルト人気にあやかろうと、前代未聞
の大会スケジュール編成(陸上競技の常識では最終種目は4×400mリレー
なのに、ボルトが走る4×100mリレーをあえて最終種目に配置)を敢行した
国際陸連の狙いは大当たりということになるのでしょうか。

それにしてもジャマイカはもう一人のスター選手、A・パウエル選手を欠いて
の4×100mリレー世界新でした。来年のロンドン五輪では36秒台を狙えると
思います。ボルト健在のうちにぜひ達成してもらいたいと思います。


そして日本勢としては男子ハンマー投の室伏広治選手(ミズノ)が金メダル
(81m24)。日本唯一のメダルとなりました。室伏選手以外の入賞者は、
 
 女子マラソン 5位 赤羽有紀子選手(ホクレン) 2時間29分35秒
 男子20km競歩 8位 鈴木雄介選手(富士通) 1時間21分39秒
 男子50km競歩 6位 森岡鉱一朗選手(富士通) 3時間46分21秒
 男子マラソン 7位 堀端宏行選手(旭化成) 2時間11分52秒

以上でした。「メダル1、入賞4」という結果でしたが、大会前に発表されていた
目標が「メダル2、入賞5」ということでしたので、わずかに及ばずということに
なりますか。
惜しかったのは9位(9番目)という種目が3つもあったことですね。
(男子50km競歩、女子やり投、男子4×100mリレー)
入賞まであと一歩でした。

短距離が3ラウンド制に変更になり、準決勝に24名が進出できる恩恵を
受けて、日本短距離陣の準決勝進出は過去最多だったのではないでしょうか。
(男子200m2名、男子400m、男子400mH、女子100m、女子200m、女子400mHで
合計6名が準決勝進出)

大会前半は世界新はおろか、大会新もゼロで記録的には低調でしたが、
後半に入り、女子やり投と女子100mHで大会新が、そして男子4×100mリレーで
世界新が出ましたので、何とか記録面でも面目を保ったテグ大会でした。

次回の世界陸上は2013年モスクワです。