タイム計測の分類(その2) | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

タイム計測の方法にもいくつかあるという話題を昨日書きました。
さて、一般的にタイム計測の仕事と言えば、「タイムを計測し、それを集計して
発表する」という内容になります。

実はこの「タイムを計測し」の部分と、「それを集計して発表する」の部分は、
専門的に言うとさらに別々の仕事になります。

「タイムを計測する」・・・英語だと Timing Service
「計測されたタイムを集計して発表する」・・・英語だと Result Service

おそらく一般の人にはほとんど知られていない分類だと思いますし、
普段はどちらもひっくるめて我々の仕事です。

しかしTimingの仕事と、Resultの仕事は別物なのです。
大会によっては、TimingとResultを別々の会社が担当することもあります。
大きいところでは、オリンピックや世界陸上といったビッグゲームがそうです。

そこまで大きくなくても、日本国内でもそういった棲み分けで仕事をしている
大会もあります。計測工房が携わらせていただいている大会でいうと、
箱根駅伝予選会や全国中学駅伝がそうです。こういった大会では計測工房の
仕事はICチップを使ってタイムを計測し、そのデータを別の会社さんに渡す
ところまでです。データを集計して、結果を発表するのは別の会社さんの担当に
なっています。

ただ、日本国内の仕事で、このようにTimingとResultが別々の会社に分かれて
いるのは小数で、大部分の場合は、TimingもResultも同じ会社がひとまとめに
おこなっています。計測工房の仕事のうち、9割はTimingとResultを両方おこなって
います。Timingだけに特化している仕事は1割ぐらいです。

どちらのスタンスにも、それぞれの面白さがあります。