マラソン大会などのスポーツイベントの現場出張の場では、私たちにはプロとしての
専門的な知識・機材・スタッフ・ノウハウが要求されることはもちろんのことですが、
それを支える”体力”も要求されます。
ここで言う”体力”とは、筋力とか持久力という狭義のものではなく、もっと広義な
意味です。他の言葉で言い換えるならばタフネスでしょうか。
たとえば、
<大会前日>
レンタカーを借りて会社に出社→機材を車に積み込み→現場まで運転して移動→
現場で機材を降ろして設営・テスト→機材を撤収して終了→宿泊
<大会当日>
設営・テスト→レース計測→機材を撤収して車に積み込み→会社まで運転して帰還
→会社で機材を降ろして後片付け→レンタカーを返却
2日間でこのような流れになるとします。イベントの現場では私たちの仕事は「レース計測」
の部分しか見えないと思いますが、実際には丸2日間、朝から夜まで仕事は続いている
わけです。(準備や移動も仕事のうちです)
レース計測の部分はもちろん、心身ともに消耗し、疲労します。
私自身もそうでしたが、まだ経験の浅いころは、それだけでグッタリでした。しかし、実際は
レースが終わっても仕事は終わりではなく、そこから撤収、移動、もろもろと続きます。
この一連すべてを含めての”体力”(=タフネス)が要求されるというわけです。
そして、この”体力”をつけるには、やはり場数をこなすしかありませんし、間隔を空けてしまうと
衰えてしまうと思います。
たとえば、この仕事を10年やっている40代のベテランと、1年目の20代の新人が同じ
現場に行ったとして、狭義の体力(筋力・持久力・運動神経など)では20代の新人が圧倒的
に勝っていても、2日間の仕事をこなす上での広義の”体力”(=タフネス)では、40代の
ベテランのほうが優れているということです。
人間、負荷に慣れてくると耐性がつくという面もあるのでしょう。
1度目は100の力を必要としたことも、2度目は80で済むという具合に。これが、やがて60に
なり、50になり、40になり・・・、より多くの仕事をこなせるようになっていきます。
(もっとも、狭義の体力も備わっているに越したことはありません。私の場合は、中学・高校・大学
の10年間を長距離選手として過ごしたことがベースになっていると思っています。)
こういう”体力”も、計測会社にとっては必須能力です。
この秋の計測工房は、これまで培ってきた”体力”(=タフネス)を駆使して、日本全国の現場を
駆け回ります。(9月最終週から秋の繁忙期ロードが始まりますが、私個人にとっても、13週間
連続(15大会)の現場出張は初めての経験です。)