自由闊達にして愉快なる理想工場 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

私たち計測工房は、タイム計測のシステムや、ICチップというハードウェアを販売している

わけではありません。システムもICチップも目的のための道具であって、それ自体の価値を

売ろうとはしていません。


計測工房のウェブサイト をご覧いただくとわかりますが、私たち計測ディレクターによる

パフォーマンスを提供しているのです。


弊社ウェブサイトでは計測ディレクターの仕事を、以下のように説明しています。

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計測ディレクターにとって、とりわけ求められる要素は「総合力」です。

技術や知識といった「エンジニア」の要素はもちろんのこと、
渉外や調整といった「コーディネイター」の要素もあり、
営業や提案といった「コンサルタント」の要素もあり、
現場でスタッフを統括する「リーダー」でもあります。
これらを高いレベルでバランス良く持っていることが計測ディレクターには必要です。

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宅配便という仕事が「セールスドライバー」という職業を生んだように、タイム計測

という仕事が「計測ディレクター」という職業を生み出したのだと思います。


ICチップは便利な道具ですが、いずれICチップではない次のテクノロジーが登場するかも

知れません。その時は道具が変わるだけであって、計測ディレクターという職業の本質は

変わりません。




さて、「日経ビジネス(2008年6月2日号) 」はソニー 特集でした。

日経ビジネス080602
ハワード・ストリンガーCEOに牽引されて、長らくの低迷を脱しつつあるソニーの現状を特集

しているのですが、私はその中でソニーの創業時の設立趣意書の引用が心に残りました。

真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき、自由闊達にして愉快なる

理想工場の建設

これがソニーの会社設立の最初に書かれている言葉です。


恐れ多いことですが、この言葉はそのまま計測工房の理想像に重なります。

タイム計測業界においては、そういった場(=理想の場)が存在しなかったので計測工房を

設立したとも言えるのです。


今日、この記事を見て、あらためて創業前の気持ちを思い起こすことができました。

と同時に、現状とのギャップの大きさも・・・。


一歩一歩進んでいかねば。