毎週読んでいる「日経ビジネス 」に毎回掲載される記事の1つに「敗軍の将、兵を語る」
というコーナーがあります。私がひそかに興味深く読ませていただいているコーナーです。
これは直近で大きな失敗をした人が自ら敗因を語るコーナーです。
会社が倒産した社長や、選挙に落選した政治家などがよく登場しています。
おそらくご本人にとっては、失敗を振り返る機会でもあり、敗れた真相を世間に知って
もらうことのできる機会でもあり、そして読者にとっては、興味の核心を知ることができる
機会であり、他人の失敗を我が身の反省材料にする機会でもあるのだと思います。
最新の2007年4月7日号では、なんとこの人物が登場していました。
女子マラソンの高橋尚子選手です。先月の名古屋国際女子マラソンでまさに敗れ、
北京五輪の出場の夢が破れた高橋選手。メディア等で敗因は盛んに報道されていますが、
ご本人による分析は貴重です。
記事の中で、高橋選手は今回の名古屋での失速の原因は、半年前の膝の手術ではない
と明言しています。名古屋に向けての練習自体は出来ていて、練習では試合よりも速い
ペースでも走っていたようです。最大の敗因は、初めて合宿をおこなった中国・昆明での
生活で体調や調子を崩してしまったことだと書かれていました。
高橋選手は、今年の秋から東京、大阪、名古屋の国内三大女子マラソン全てに出場する
ことを次なる目標として発表されましたが、顔見せのファンランとして参加するのではなく、
全てアスリートとして全力での参加であるとも書かれています。
このコーナーに高橋選手を選んだ編集部も英断だと思いますし、それを引き受けた高橋選手
もあっぱれだと思います。
