今日は、外出してもろもろの用事をこなしました。
起業後についてのミーティングも1つ。当たり前ですが、起業前なので水面下での活動が増えてきます。
なるほど世の中はこうやって動くものなんだと妙に実感します・・・。
本日読み終えた本は、
レオス・キャピタルワークス の代表取締役社長・藤野英人氏の「スリッパの法則」です。
藤野さんは、カリスマ的なファンドマネージャーとして高名な方で、私は先日の企業家大学 で講義を
受けさせていただきました。本書は、ファンドマネージャーとして膨大な企業を見てこられた藤野さんの
経験に基づく「儲かる会社」と「儲からない会社」を法則化したものです。ご本人も書いておられますが、
あくまでも半分冗談、半分まじめとして捉えて欲しいとのことです。
全部で60以上ある法則の中で、心に残ったものを以下に列挙します。
・社長の自伝を本人からプレゼントされたら、その会社への投資は控える。
→自伝をプレゼントするという行為はすでに達成感のあらわれであり、新しい発展の可能性が
見込めない。
・自分の会社の話をすると興奮してくる社長は信頼できる。
→社長が経営理念やビジョンを話すときに目が輝いているかどうか。
・平凡な社長は総論を話し、優秀な経営者は各論も話す。
→優秀な経営者ほど勉強熱心であり、自分の会社の事業の細部の各論まで自分で話すことが
できる。
・大成功している経営者は例外なく細かい。
→成功している経営者ほど細部にまで気を配り、問題点の指摘をし、徹底的に改善している。
・優秀な経営者の多くはメモ魔である。
・社長室の豪華さと、その会社の成長性は反比例する。
→社長室に、背の高い観葉植物、動物の剥製、高名な絵画、高級酒、ゴルフクラブ、
コンペのトロフィー、著名人とのスナップ写真、これらのうち2つ以上が置かれている会社の
成長は終わっている。
・ホームページに社長の顔写真が載っていない会社への投資には注意したほうが良い。
・豪華な新社屋ビルを建てたときは、業績のピークか株価のピーク、またはその両方である。
→その会社はそれ以上伸びない。
・トイレの汚い会社への投資は必ず損をする。
・社員同士を「さん」づけで呼び合う会社への投資はリターンが高い。
・会議室の時計が5分以上狂っている会社に投資をするべきではない。
→そもそも時計が狂っていることに気付いていないとしたら問題だし、気付いていても社員が
自分の問題として捉えていないから誰も直さないのだとしたら、もっと大問題。
・良い会社はビジョンや経営理念が社員に浸透している。
・良い会社は当たり前のことを徹底的に追及する。
・良い会社は常に個性的である。
本書を読むと誰もがそれぞれ1つ1つの法則について、「うちの会社はどうだろうか?」と振り返るのでは
ないでしょうか? 悪い会社の法則に当てはまっていて、「やばい!」とドキッとしたり・・・。