2026年も3月が終わり、4月となります。
計測工房は、
3月~9月 通常期
10月~2月 繁忙期
というように明確に2期に分かれます。
さらに通常期の中では、7~8月の盛夏
が閑散期となります。
7~8月が閑散期なのは全く問題なく、社員
の皆さんに休みを取ってもらう上でも歓迎
していますが、現在、唯一のアキレス腱と
なっているのが4月です。
ちょうど駅伝とトレランの端境期にあたる
4月はとにかく受注が少ないです。
5月になるとグリーンシーズン開幕でトレ
ランの仕事が激増するのですが。
昨日から本日にかけて滋賀県大津市にて
第2回BIWAKO24 が開催されました。
計測工房にてタイム計測を担当させていた
だき、私・藤井が計測ディレクターを務め
させていただきました。
今大会は24時間走の大会です。種目は、
24時間走の他に、12時間走、6時間走
一昨日は、長野県伊那市で開催されました
春の高校伊那駅伝2026 のタイム計測を
計測工房で担当させていただき、私・藤井
が計測ディレクターを務めさせていただき
ました。
この大会は、高校陸上界ではその名を知ら
れた有名大会で、12月の全国高校駅伝の
出場校がずらりと顔を揃えます。
最大の特徴は、3年生が卒業する3月の開催
ということで、1・2年生だけが参加する
大会ということ。
新年度の戦力を占うレースであり、春の
全国高校駅伝とも呼べる全国クラスの大会
です。
午前10時に女子がスタート。
女子は5区間21.0975kmです。
12月の全国高校駅伝と同じ区間数で
総距離も同じですが区間ごとの距離設定
は全国高校駅伝とは異なります。
なお、今大会では選手の皆さんのアス
リートビブス(ゼッケン)に装着されたIC
チップにて計測をおこないました。
この大会での計測箇所は全10ヵ所です。
女子第1中継所(いなっせ)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフS氏撮影)
女子第2中継所(伊那バス)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフY氏撮影)
女子第3中継所(伊那食品工業)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフM氏撮影)
なお、伊那食品工業 さんは大会のメイン
スポンサーでもあり、地元の有名企業です。
大変立派な経営をされていることで知られ、
全国の企業経営者の模範として名高く、
創業者の塚越寛さんのご著書は私もかつて
起業前に拝読させて頂きました。
(→その時のブログ )
女子第4中継所(小出三区公民館)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフM氏撮影)
フィニッシュ地点の伊那市陸上競技場です。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置してあります。
(計測工房スタッフF氏撮影)
そして午後12時10分に男子がスタート。
男子は6区間42.195kmで12月の全国高校
駅伝より1つ区間数が少ない設定ですが、
総距離は同じです。
男子第1中継所(伊那市保健センター)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフK氏撮影)
男子第2中継所(みぶの里)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフI氏撮影)
中央給油所)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフH氏撮影)
男子第4中継所(伊那市役所)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフY氏撮影)
男子第5中継所(いなっせ前)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。
(計測工房スタッフS氏撮影)
TV生放送オンエアの長野放送さんの画面
には、弊社で計測したデータがリアルタイム
で送られ、各中継所での通過順位とタイム
(トップ差)が表示されていました。
スタート・フィニッシュ地点の伊那市陸上
競技場内に設けられた記録室です。
全部で10ヶ所の計測地点をリアルタイムに
データ処理を行い、計測データはTV生中継
の長野放送さんに送られました。
この大会では計測地点が全部で10地点あり、
TV生放送へのデータ配信、そして大会公式の
リザルト(記録集)作成まで計測工房で担当
させていただいており、計測工房の中でも
屈指のボリュームの業務内容の大会となって
おり、記録室は私を含め3人体制で臨みます。
15年目になりました。
(計測工房スタッフH氏撮影)
計測工房として長年に渡り今大会に携わらせて
いただき、その経験で集積したノウハウによっ
て今大会の業務は最適化されています。
しかし、これだけ続けてきていても、新たな
課題が尽きることがないというのが偽らざる
事実です。
真剣勝負を毎年繰り返し続けます。
伊那市陸上競技場にて、春の高校伊那駅伝
の年表を見つけましたが、今から40年前の
1986年の記述に、
「前回までソロバンだった記録の集計
作業がパソコンに」
という一文を見つけました。
ソロバンで記録集計・・・、私も実際には
見聞きしたことがありませんが、極めて熟練
の職員さんへの属人性の高い方法だったこと
だけは想像できます。
なお、AIによる説明は下記です。
(ここから)
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昔の陸上競技(特に1980年代までの高校駅伝
や地方大会)では、ソロバン(そろばん)を
使った記録集計がかなり一般的でした。
特に参加チームが多く、選手が数十〜数百人
に及ぶ駅伝大会では、ゴール後のタイム集計が
非常に大変で、熟練のそろばん使いが活躍して
いた時代です。
ソロバン集計の主な流れ(当時の実務的なやり方)
各中継所・ゴールでのタイム取得
ストップウォッチ(機械式)で各選手の
通過/ゴールタイムを記録。
紙の記録表(ランナーシートや中継所シート)
に「ゼッケン番号・通過時刻(分:秒.1/10秒単位)」
を手書きで記入。
タイムの持ち帰り・集計場所へ
中継所ごとに記録係がバイクや自転車・徒歩で
本部(ゴール地点の集計テントや体育館)に
記録用紙を急いで運ぶ。
駅伝では特に「タスキリレー」の区間タイム
計算が必要なので、急ぎで本部に届ける。
そろばんによる計算作業(ここが本題)
区間タイム計算:
区間ゴール時刻 - 前区間ゴール時刻(またはスタート時刻)
→ 引き算をそろばんで高速処理。
チーム総合タイム:全区間の区間タイムを足し
合わせる(足し算)。
例:5区間駅伝なら5つの区間タイムを連続で足す。
多くのチームが同時に入ってくるため、複数人
のそろばん使いが並んで作業。
一人が区間タイムを計算 → 次の人が総合タイ
ムを累積加算。
またはチームごとに担当を分けて並行処理。
順位決定と掲示
総合タイム順に並べ替えて順位を決める
(ここはそろばんではなく手作業や表計算)。
手書きで順位表を作成し、会場内の掲示板に
貼り出す(アナウンス係がマイクで読み上げも)。
特徴・難易度
1/10秒単位の計算をミスなく高速でこなす
必要があったため、珠算競技の上位レベル
(段位保持者や大会入賞者)が記録集計の
主力でした。
参加チームが40〜50チーム以上になると、
数百件の足し算・引き算が発生。ミスが1つ
あるだけで順位が全部狂うため、非常に緊張感
のある作業でした。
1980年代後半〜1990年代にかけて電卓が徐々
に導入され始め、1990年代後半〜2000年代
初頭にパソコン+専用ソフトへほぼ完全に移行
した歴史があります。
まとめ
当時の高校駅伝(特に地方大会や春の高校伊那
駅伝のような歴史ある大会)では、ソロバンは
単なる計算道具ではなく「記録の正確性と速報
性を支える最重要ツール」でした。熟練者が
複数人並んで珠を弾く光景は、今見るとかなり
レトロで貴重な光景ですね。現代の電子計測
(光センサー+ICチップ+リアルタイム集計
システム)と比べると信じられないアナログさ
ですが、それが1980年代までの陸上競技記録
のリアルな現場だったということです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ここまで)
私たちの仕事が昔はそういう方法でおこなわ
れていたんだという歴史を改めて知る機会と
なりました。