爽やかな、甘酸っぱい、若葉のような匂い。

 

 

街の中に溶けこんだ材木店。

 

通りに弾け出る森の粒子、飛び散る木の粉雪。

 

 

落ち着いた、香ばしい、年輪を感じる心地よい匂い。

 

鉛筆を削った時の匂いとは違った。

 

 

木の名前。

 

どこから来たのか。

 

何に使われるのか。

 

木の種類、木のふるさと、材木の行く先を知るのは脈を測るかのように優しく触れる職人さん。

 

 

 

通り過ぎる度に、木漏れ日の差す森にいざなってくれた匂いの記憶は、想像。