少し甲高い、気さくな、エネルギーを感じる、よく通る声。
町の豆腐屋。
お鍋と小銭を持って店先に行く。
はい、まいど
はい、絹ごし一丁
はい、おつりね
はい、ありがとう
作業が終わった店主、
午後は店先にある椅子に座って
新聞を読む。
おかえり。
暑いね。
気をつけてね。
いってらっしゃい。
見慣れない人が通った時には、
柔和な眼差しの奥から
注意深く視線を向ける。
通りを守ってくれる豆腐屋さん。
木綿豆腐
絹ごし豆腐
焼き豆腐
お揚げさん
おつかいに行く時はお鍋を持って。
お水がこぼれないように、
大事に両手で。
店の奥から聞こえる声の記憶は、安心。